賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

後味悪い“半沢”最終回…やはり続編ありか

 
TBS「半沢直樹」、7月7日の第一話の途中から見始めてハマってしまい、とうとう昨日(9/22)の最終話まで見てしまった。
 
そのラスト、悪徳常務に対して“100倍返し”を果たした半沢次長(堺雅人)の活躍を褒めた中野渡頭取(北大路欣也)が、「これはぜひ受けてもらいたい」と自ら人事異動を申し渡す。
 
「営業企画部部長職として東京セントラル証券への出向を命じる」
 
それを聞いた半沢の表情が驚愕に変わり、最後は怒りの目元のアップでドラマが終わる。
 
原作どおりのラストではあるが、ドラマでは原作とはかなり違う所もあり、まさかあのシーンであっけなく終わるとは予想外だった。てっきりCMのあとで続きがあると思っていたくらいである。
 
これにはネット上でも賛否両論が続出しているようだが、あのシーンを深読みすれば、頭取は半沢を「次長」から「部長」へと昇格させている。それも本社の直轄部門である「営業企画部」所属として。この辺りを考えると、おそらくTBSは続編をやるつもりだろう。そうでなければ、あの終わり方は納得できない。
 
さて、このドラマでは銀行業界の常識として「出向 = 左遷 」という片道切符の図式が描かれている。現実もそれに近いし、またそれ以外の業界でも、40代や50代の管理職にとっては同様の場合が多いのではないだろうか。
 
例えば私の勤め先の地方関連会社の某社長。十数年前に課長職で出向し、本人は数年で親会社に戻るつもりだったらしく、着任時に「私の任期は○年間」とか公言していたそうである。しかし一度も戻ることなく、出向先の社長に“昇格”という形で転籍に。赴任先に持って行き、いまだに乗っている自家用車の「多摩ナンバー」が痛々しかった・・・。
 
おそらく何処の会社でも同じだと思うが、地方の関連会社に出向を命じられた者が親会社に復帰するのは容易ではない。まして東京の本社に戻るという例はそう多くないようだ。
 
自分の経験だが十三年前に福岡の関連会社へ出向し、足掛け二年で親会社、それも本社に戻ったことがあった。ところが当時の私は居心地良い福岡の生活にどっぷり漬かっていたので、辞令を申し渡した社長(親会社から転籍)に「まだここに居たい」と訴えたところ、えらく怒られた。
「親会社に戻りたい人が沢山いるのに、何わがまま言っているんだ!ましてお前は東京の本社じゃないか!ばかたれ!」
 
“半沢”に話を戻すと、原作では頭取が「この出向は左遷ではなく異動である」と言い、期限も明言するので半沢も納得して了承する。その出向先にしても、地方の会社ではなく同じ都内の証券会社。あまり記すとネタバレになるので止めとくが、続編をやるとすれば出向先から見た本体(親会社、つまり銀行)の内幕を思う存分描写して頂きたいものである。
 
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