賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

第60回マカオグランプリを観戦!

 
 
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第六十屆澳門格蘭披治大賽車(60th MACAU GRAND PRIX)>
 
今年で60回を数えるマカオグランプリ。119-10日、14-17日の日程で開催され、17日にFIA世界ツーリングカー選手権WTCCF3(フォーミュラー3)の決勝戦が行われたので、久しぶりにマカオで観戦した。
 
マカオグランプリは1954年から始まった伝統あるレースで、1983年から現在までF3規格としてのレースとなっている。F3はF1、GP2に次ぐカテゴリーで、F1ドライバーへの登竜門である。中でもマカオグランプリはヨーロッパ、アジアの上位ドライバーが集結したF3のみの特別イベントという位置付けだが、事実上のF3世界一決勝戦である。
 
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 (観覧席からの今年の決勝シーン。とにかく速い!)
 
F3と同時開催でFIA世界ツーリングカー選手権WTCC)、第47回モーターサイクルグランプリ(二輪)も同じコースを走行する。中でもWTCCヨーロッパ中南米、アジア各国と転戦し、マカオが最終戦となる市販車改造レース。
 
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(今年の決勝前シーン)
 
かつてはモナコモンテカルロと並ぶ世界二大公道レースとしても知られ、期間中は朝6:00から夕方18:30まで、レース対象の道路が封鎖されてしまう。長いストレートの海側コースから、市街地独特の幅員が狭く、難コーナーが続く山側コースを通って一周するが、特に山側は世界遺産に登録された旧ポルトガルの「ギヤ要塞」跡のど真ん中を通過し、最後に180度ヘアピンカーブという難易度の高いコースである。
 
しかも一般道であるから、普通のサーキットにはあるセーフティーゾーンエスケープゾーンが無い! 従ってクラッシュが発生すると大惨事が発生する可能性もあるので、たちまちセーフティカーが出動する。
 
F3の主な優勝者は、アイルトン・セナ(1983)ミハエル・シューマッハ (1990)ラルフ・シューマッハ (1995)佐藤琢磨(2001)など。
 
F1タイガー・ウッズ」と呼ばれるルイス・ハミルトンマカオGPに2003年、2004年と参戦しているが、成績の方は2003リタイヤ、200414位といま一つパッとしていない。それだけマカオGPが厳しいとも云える。
 
日本勢は有名どころでは、鈴木亜久里松田秀士服部尚貴、土屋圭一、影山正美ら各氏が参戦している。1999伊藤大輔氏が3位、松田次生氏が4位に入るまでは、1989年の中谷明彦氏の4位が最高だったのだから、難易度がいかに高いかがわかる。
 
2001年に佐藤琢磨選手が優勝、20042006年には往年の名レーサー中嶋悟氏の息子・中嶋一貴選手が参戦している。2007年はTOM'Sの大嶋和也選手(トヨタ)Manor塚越広大選手(メルセデス)ASM小林可夢偉選手(メルセデス)、フォーテックの伊沢拓也選手(メルセデス)が参戦、最終結果は2位に塚越選手、3位に大嶋選手が入賞 。
 
そして2008年にトヨタTOM'Sチームの国本京佑選手(初出場!)が、各国強豪を抑えて優勝した。しかもマカオGP史上最年少(19歳)というレコードで。
 
今年は14()15()が練習走行で、16()予選、17()が決勝だった。F3は一週目からクラッシュ発生でセーフティカーが入る荒れた展開となったが、前日の予選でポールポジションを獲ったアレックス・リン(英国、セオドール/プレマパワー)が後続の追い上げを抑えて、堂々の優勝を勝ち取った。
 
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日本勢では、関口雄飛(ミュッケ/ユーロノヴァ)が11位、予選1回目にクラッシュし苦戦していた全日本F3チャンピオン中山雄一TOM'S)が12位、千代勝正B-MAX ENGINEERING)が15位でレースを終えた。
 
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パドックでの中山選手インタビュー。偶然出くわした)
   
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(関口選手のマシン、パドックにて)
 
このマカオGPは年に一度の「お祭り」でもあり、レース以外にも様々な催事が行われ、マカオ世界遺産やカジノとは違う熱気に包まれる季節である。
   
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(F3決勝戦前のアトラクション、龍と獅子の舞い)
 
F3コースをタクシーで走ってもらったことがあるが、どう見ても一般道路である。ここを走るとは、一言でいえば「信じられない」世界。香港からターボジェット(高速船)で一時間弱、フェリーターミナルを出ると、そこには「異次元」の世界が展開しているのである。
 
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(フェリーの船体広告もマカオグランプリ仕様に!)
 
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