賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「ユーロ→米ドル」換算で四苦八苦…香港国際ジュエリーショー

 
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3/8,9と、香港島の香港會議展覽中心(Hong Kong Convention & Exhibition Centre)で開催されていた香港貿易発展局主催、「第31回香港インターナショナルジュエリーショー(香港國際珠寶展)」を参観してきた。同展に足を運ぶのは、実に13年ぶりである。
 
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(香港島・灣仔、香港會議展覽中心の全景)
 
同時開催の「香港インターナショナル・ダイヤモンド,ジェム&パールショー(香港國際鑽石、寶石及珍珠展)」と併せて、53ヶ国・地域から3,850業者が出展するという過去最大の展覧会となった由。東京ビッグサイトの東・西ホールを合わせた面積のフロアが何層もあるという巨大規模だったので、なんと2日間では全てを観られなかった。
 
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(会場入り口に綺麗どころが!)
 
業界関係者の商談会でもあるので原則として展示品の即売をしない業者が多数だった。しかし流石に最終日の一昨日は、結構な数の出展者が即売に応じていた。宝飾業界の決済通貨は「USドル」が一般的に使われている。ところがヨーロッパからの出展業者は「ユーロ」で値を出し、米ドルに換算してきた人が多かった。
 
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ポーランドのA社でバルチック・アンバー(琥珀の一種)のブレスレットを購入したが、いきなり「○○○ユーロ」と来た。日頃は使わない「ユーロ→米ドル」換算レートで電卓を叩いての価格交渉は少々戸惑ってしまった。
 
さらにリトアニアのB社との交渉では「ユーロ→日本円→香港ドル」というややこしい計算に。いったん日本円に換算すれば判りやすいのでは、と考えたのが裏目に出た。大体、リトアニアがユーロを導入するのは来年1月からじゃなかったっけ? しかし目の前のリトアニア人は「○○ユーロ」と、我関せずといった表情。
 
それに反して、ロシアのC社は最初から「USドル」での価格。ロシアだから当然「ルーブル」で来るかと思っていたので驚いた。C社はあのオリンピックのソチ市の近くに在り、また私はたまたま背広に自民党都連から貰った「東京オリンピック2020バッチ」を付けていて、彼らロシア人たちとオリンピックネタで盛り上がったので、もしかしたら単に親切にしてくれた為かも知れない。
 
今回痛感したのは、複数種類の通貨を用意しておくべきだと云う事と、日頃から複数通貨の交換レートに目を通しておくべきだと云う点。
 
“我が国は「おもてなし」の精神で訪日旅客に相対するべし”云々という論説が数多いが、その基礎となるのは「英語が流暢に話せること」ではなく、日本語でいいから国際儀礼や文化、歴史を理解することである。更に、詳しくなくてもいいから国際経済、特に通貨や各国財政の動向を大雑把に掴んでおくことも大切だ。
 
それには例えば、複数通貨の交換レートを毎日のTVニュースで流すとかの工夫が望まれる。別に難しい話ではないので、今から「おもてなし」の訓練だと思ってやってみたらいい。
 
関係諸機関の対応を乞うものである。
 
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