賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

シンガポールから賭博大会のお誘い・・・

 
シンガポールから案内状が届いた。差出人は今やシンガポールのランドマーク的存在であるカジノリゾートホテルMarina Bay SandsSenior Vice PresidentMark Juliano氏 。
 
それも単なるDMではなく、わざわざ私の名前とマリーナ・ベイ・サンズの会員番号が印刷されている。内容はSands Asia Sic Bo Championship、つまりサイコロ賭博大会へのお誘いであった。
 
イメージ 5
 
Sic bo (骰寶)とは所謂「大小」のことで、3つのサイコロを半球円筒形のゲージの中で転がし、3つの目の総和を「大」か「小」かに分けてそれを当てる、または出目の数字合計そのものや個々のサイコロの出目を当てる賭けである。マカオでは「大小」、シンガポールやオーストラリアでは「Sic bo」、ラスベガスでは「Big and Small」と呼ばれている。
 
このSands Asia Sic Bo Championshipはラスベガスのサンズ社がアジアに進出して10周年になるのを記念した催し物で、530日から61日、66日から8日の毎日、マリーナ・ベイ・サンズのカジノ内メインフロアで開催される。規定最高額を超えた勝者(毎日3)は、マカオで行われる決勝戦に参加できる資格を獲得できるというもの。当然、旅費はサンズ社持ち。
 
ポーカーの国際大会はよく見聞きしているがサイコロ博打にまで、こんなトーナメントが開催されるとは予想外だった。おそらくミニマムの掛け金が半端な額ではない、壮絶な試合が展開されるのだろう。
 
同時に感慨深かったのはサンズ社がアジアに第一歩を印した、
Sands Macao(サンズ・マカオ=金沙場)」
の開業から10年も経ったのか・・・という事である。
 
マカオ・カジノブームのさきがけ、「サンズ・マカオ
 
199912月にマカオポルトガルから中国に返還された後、中国政府とマカオ当局は2002年に地元資本の何鴻(スタンレー・ホー)氏率いる澳門旅遊樂股份有限公司STDM)が40年間独占してきたカジノの経営権を3つに分割し、公開入札とした。このとき落札したのが以下の3社であった。
 
イメージ 4
(スタンレー・ホー氏の銅像、グランド・リスボア・カジノにて)
 
① 澳門旅遊樂股份有限公司STDMマカオ
② 銀河娯楽股份有限公司(ギャラクシーグループ、香港)
③ 永利度假村股份有限公司Wynn社、米・ラスベガス)
 
さらにこのライセンスを分割することが認められ、銀河娯楽のサブ・ライセンスを入手したのがラスベガスの「ヴェネチアン」を経営するSandsであった。同社が最初に手掛けたのが2004518日オープンの、
Sands Macao(サンズ・マカオ=金沙娯楽場)」
 
イメージ 3
 
 
カジノ部分の面積が70,000㎡、テーブルゲーム740卓に加えスロット・マシ1,254台という、当時世界最大級のカジノをいきなり建設したのである。
 
当初は成功が危ぶまれたが、STDMの1社独占に飽き飽きしていた華人系賭人たちのハートを掴み、空前の人気となった。
 
云わば、ラスベガスがマカオに乾坤一擲の賭けを挑み、見事に勝利したという訳である。
 
その後、2007828日に、
「ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテル(澳門威尼斯人度假村酒店)」
がオープンした。経営は威尼斯人股份有限公司、つまりSands社のマカオ現地法人
 
イメージ 2
 
客室は3,000室で全てスイートルーム、70㎡という贅沢な造り。43軒の高級レストランと350軒のブランドショップ(90,000㎡)、ホテル内はベネチアの街並みが再現されているという総合アミューズメント施設で、併設するカジノは50,000㎡、テーブルゲーム750卓、スロット・マシンが2,000台という世界最大級のものである。
 
またコンベンション施設も充実しており、各種展示会やコンサートも頻繁に開催されている。先日来、当ブログでエントリーを出しているG2E ASIA(亞洲國際博彩博覽會)も、毎年ここで開催されている。
 
さて、冒頭のSands Asia Sic Bo Championshipであるが、いま私の手元にはシンガポールに戻る航空券がある(最近はシンガポールを起点とする香港経由東京への往復航空券で動いているので)。果たして参加すべきか否か・・・
 
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
ブログランキングに登録しています。
応援いただければ、下記アドレスをクイックお願い致します。
         ↓
… … … … … … … … … … … … … … … … … …