シンガポールから案内状が届いた。差出人は今やシンガポールのランドマーク的存在であるカジノリゾートホテル「Marina Bay Sands」のSenior Vice President、Mark Juliano氏 。
それも単なるDMではなく、わざわざ私の名前とマリーナ・ベイ・サンズの会員番号が印刷されている。内容は「Sands Asia Sic Bo Championship」、つまりサイコロ賭博大会へのお誘いであった。
Sic bo (骰寶)とは所謂「大小」のことで、3つのサイコロを半球円筒形のゲージの中で転がし、3つの目の総和を「大」か「小」かに分けてそれを当てる、または出目の数字合計そのものや個々のサイコロの出目を当てる賭けである。マカオでは「大小」、シンガポールやオーストラリアでは「Sic bo」、ラスベガスでは「Big and Small」と呼ばれている。
この「Sands Asia Sic Bo Championship」はラスベガスのサンズ社がアジアに進出して10周年になるのを記念した催し物で、5月30日から6月1日、6月6日から8日の毎日、マリーナ・ベイ・サンズのカジノ内メインフロアで開催される。規定最高額を超えた勝者(毎日3名)は、マカオで行われる決勝戦に参加できる資格を獲得できるというもの。当然、旅費はサンズ社持ち。
ポーカーの国際大会はよく見聞きしているがサイコロ博打にまで、こんなトーナメントが開催されるとは予想外だった。おそらくミニマムの掛け金が半端な額ではない、壮絶な試合が展開されるのだろう。
同時に感慨深かったのはサンズ社がアジアに第一歩を印した、
の開業から10年も経ったのか・・・という事である。
1999年12月にマカオがポルトガルから中国に返還された後、中国政府とマカオ当局は2002年に地元資本の何鴻燊(スタンレー・ホー)氏率いる澳門旅遊娛樂股份有限公司(STDM)が40年間独占してきたカジノの経営権を3つに分割し、公開入札とした。このとき落札したのが以下の3社であった。
③ 永利度假村股份有限公司(Wynn社、米・ラスベガス)
さらにこのライセンスを分割することが認められ、銀河娯楽のサブ・ライセンスを入手したのがラスベガスの「ヴェネチアン」を経営するSands社であった。同社が最初に手掛けたのが2004年5月18日オープンの、
「Sands Macao(サンズ・マカオ=金沙娯楽場)」。
当初は成功が危ぶまれたが、STDMの1社独占に飽き飽きしていた華人系賭人たちのハートを掴み、空前の人気となった。
云わば、ラスベガスがマカオに乾坤一擲の賭けを挑み、見事に勝利したという訳である。
その後、2007年8月28日に、
客室は3,000室で全てスイートルーム、70㎡という贅沢な造り。43軒の高級レストランと350軒のブランドショップ(90,000㎡)、ホテル内はベネチアの街並みが再現されているという総合アミューズメント施設で、併設するカジノは50,000㎡、テーブルゲーム750卓、スロット・マシンが2,000台という世界最大級のものである。
またコンベンション施設も充実しており、各種展示会やコンサートも頻繁に開催されている。先日来、当ブログでエントリーを出している「G2E ASIA(亞洲國際博彩博覽會)」も、毎年ここで開催されている。
さて、冒頭の「Sands Asia Sic Bo Championship」であるが、いま私の手元にはシンガポールに戻る航空券がある(最近はシンガポールを起点とする香港経由東京への往復航空券で動いているので)。果たして参加すべきか否か・・・
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