賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

公開中止、無意味な防犯カメラの別の意図は?

 
まんだらけ」が万引き犯の防犯カメラ映像の公開を取り止めた。
 
読売新聞813843分配信記事↓
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人形「万引き犯」の顔、公開中止「警察信じる」
読売新聞20140813 0843
 古い玩具や漫画などを販売する古書店まんだらけ」(東京)が、鉄人28号の人形を万引きしたとされる男のモザイク付き写真をインターネットのホームページ(HP)に掲載していた問題で、同書店は13日未明、人形が返還されなければモザイクを外すとしていた従来の方針を改め、公開を中止するとHPで発表した。
 万引きの被害届を受けた警視庁中野署が「捜査に支障が出る恐れがある」として写真を公開しないよう申し入れており、まんだらけは、警察の捜査に協力するなどの理由で公開をやめたとしている。
 まんだらけのHPでは、警告文と盗まれた鉄人28号の人形の写真、さらに同書店で防犯カメラに映った男の写真が、顔にモザイクをかけた状態で公開されていた。人形の店頭販売価格は25万円で、万引きしたとされる男が12日までに人形を返さなかった場合、顔写真のモザイクを外して公開すると表明していた。
 専門家からは「顔写真を公開すると男を脅すことは、脅迫罪に該当する可能性がある」「名誉毀損にあたる」といった指摘も出ていた。
 13日未明に更新されたHPでは、犯人の身内らしき人物からまんだらけに電話があったものの、人形が返還されていないことを明らかにした。さらに「今後は証拠も十分あるので、警察の方々のお力を信じてお任せしてまいります」とのメッセージを掲載した。(以上引用)
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「捜査に支障が出る恐れがある」と非公開を要請した警視庁中野署は、ここまで大見得を切った以上、犯人逮捕に絶対の自信があるのだろう、と常識的には思われるのだが、問題は本件を「万引き犯」と捉えるか、「窃盗犯」と捉えるかである。
 
今は世間の注目を集めているが、「人の噂も七十五日」。単なる「万引き犯」としての捜査ならば、おそらく中野署は適当なところでお茶を濁すであろう。「重要参考人」として犯人を特定するものの、数か月後まで引っ張っておいた挙句に「嫌疑不十分」で釈放…というパターンになる筈だ。
 
犯人が映っていても世間に公開出来ず、「万引き犯」逮捕の基本は現行犯逮捕だから呼び出しての逮捕も出来ず、仮に逮捕したとしても公判維持が難しいと判断しそうなので不起訴もしくは起訴猶予…となると、一体何のために日本全国津々浦々に防犯カメラ(CCTV)を設置しているのか?
 
犯人の映像公開が「名誉毀損罪」に該当するかも知れない云々とも言われているが、そこまで犯人の人権を守るのであれば、日本全国津々浦々に設置された防犯カメラなんぞ全部撤去処分するのが相当。
 
そして本件で見えて来たものは、警察や検察が考えている防犯カメラ(CCTV)の用途が本来の「防犯」や「犯人逮捕」ではなく、「全日本国民の日常を監視する」という処にあるのではないか?という疑いなのである。
 
「防犯カメラ」プラス「オービス」「Nシステム」が本来の用途ではなく、全国民を『犯罪者予備軍』と見立てて「監視しなければならない」ためのものだとしたら・・・
 
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