「六四紀念館」(天安門事件記念館)
を訪問しました。
(エレベータで5階に着くと、真正面に入り口が)
この「六四紀念館」も常設構想は以前から存在していたのですが、なかなか場所が決まらず、昨年までは各所で場所を借りての期間限定展示を繰り返してきました。しかし近年の民主化運動の隆盛には従来の運動の枠を超えた力強いものがあり、ようやくビルの1フロアを使用した常設の「六四紀念館」がオープンするに至ったのです。
(記念館が入居する「富好中心」)
(左隣の黄色のPUBが目印になります)
紀念館のテーマは、「天安門事件を記憶から忘れ去ってはいけない」と人々に呼びかけ、事件で亡くなった人々の精神を継承してゆくというもの。
この施設を運営する民主派団体「香港市民支援愛國民主運動聯合會」(略して「支聯會」)によれば、この記念館は全世界で最も建築面積が小さいかも知れないが、博物館の空間としては最大の影響力を持つと自負している由。
(記念館の平面図)
確かに雑居ビルの5階フロア全てを使用してはいますが、お世辞にも広い空間とは言えません。しかし回廊方式を採用して、天安門事件の原因から事件当時の動きを時系列的にパネル解説(但し中国語)しているので非常に分かり易く、また当時を知る者にとっても事件経過の記憶整理に役立つ内容となっています。
また事件当時、氏名不詳の人物が戦車の車列に単身立ちふさがった写真が有名となりましたが、これを撮影したカメラマンにインタビューした「 The Tank Man 」という30分のビデオ(英語、字幕は中国語)も放映しています。
奥には天安門事件に関係する書籍や写真集、DVDなどを集めたコーナもあります。また入り口のインフォメーションは記念品販売も兼ねており、ここでしか入手できない品物が揃っています。
(入場券の半券、中文・英文の記念館案内パンフレット)
当日のスタッフは大学生風の男女2名でしたが、彼らから(英語で)聞いたところによると、4月のオープン以来自分たちが当番の時に、記念館に日本人が来訪した事は無い、また他のスタッフからも日本人がたくさん来館したという話も聞いていないので、ほとんど来ていないのでは?という事でした。
これから香港を訪れる皆様には是非ともこの記念館を訪問して頂きたく、以下に道順を記します。
(出口の上にハローキティーの看板)
そのまま南へ歩き、Nathan Road(ネイザン・ロード)とAustin Road(オースティン・ロード)が交差する交差点を渡り、オースティン・ロードを左へ。
道なりに歩いてゆくと途中でオースティン・ロードは右へ曲がってゆきます。そのまま道なりに。
少し歩くと、オースティン・ロードは左に曲がってゆきます。道路を渡って左へ。
(セブンイレブンが目印)
セブンイレブンを通過し、この通りへ。
≪「六四紀念館」情報 ≫
開放時間:(月、水、木、金)午前10時~午後6時
(土、日、祝日)午前10時~午後7時
入場費:HK$10(日本円=130円)、4歲以下は無料
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