賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港民主派は戦線の整理を

 
※ 香港『蘋果日報』の「和平佔中」サイトで、ライブ映像を配信中!
 
九龍半島の繁華街・旺角(モンコック、現地発音は「うぉんこっ」)で占拠抗議中の民主派学生を襲撃したヤクザは、所謂「黑社會組織の中のひとつ「和勝和」の構成員だった。
 
香港・蘋果日報10700:45配信記事↓
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A1要聞】江湖人爆料 上海仔頭馬搞亂旺角
旺角佔領區上周被黑幫暴力衝擊,負責帶隊衝擊的小頭目,原來分別是「和勝和」背景的「上海仔」郭永鴻及「囝囝」張銓漢的人馬,兩人曾在兩年前與梁振英競選辦成員捲入「江湖飯局」醜聞。江湖中人透露,是次清場行動背後其實由國安部負責拉攏協調,每名有份參與的地區頭目,每日可獲20萬至30萬元的維穩費,負責假扮佔中及反佔中人士外動武,圖抹黑及阻嚇學生的和平運動。
上周五旺角及銅鑼灣佔領區分別被反佔中暴徒衝擊,事後警方承認部份被捕的滋事分子有黑社會背景;有江湖人士則從新聞相片中,認出這次負責帶隊衝擊的小頭目,正是和勝和背景的上海仔及囝囝等「黑幫梁粉」的派系中人。他指,當日旺角區的衝擊行動主要分成三路,其中旺角區以和勝和為主力。其中一批由上海仔頭馬、綽號「大鬼」的小頭目帶隊,假扮佔領人士狙擊警方,一度將警察由洗衣街逼至金雞廣場。詳情請留意《蘋果日報》。 (以上引用)
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5日のエントリーで述べたように香港ヤクザの大半は清の時代から広東省(含香港、マカオ)一帯に根を張る「三合會」の流れを汲む組織である。「和勝和」はその中の「和字頭派系」組織(頭文字が「和」)で、19世紀に成立した老舗。現在の構成員は自称10万人の由。
 
但し総人口720万人の香港でその1%を超える人間がヤクザの筈が無く、それに他の「14K系」や「新義安」など潮州幫系のヤクザ組織の自称構成員数を足すと人口の1割がヤクザということになってしまうから、実際はかなり少ないと見てよい。
 
香港の伝統的ヤクザは主に旺角や九龍塘などの九龍半島の繁華街を根城にしていると云われる。今回の襲撃事件の舞台となった旺角という場所は、特に各組織の利権が入り乱れた地域。報道によれば警察に協力する組織や占拠で閉店を余儀なくされている商店、飲食店の「ケツ持ち」組織が民主派学生に反感を示す一方、組織間抗争のためか学生側に協力している組織もあるらしく、どうも占拠の本来の大義である「公正な普通選挙の実現」からかけ離れ始めている感がある。
 
以前のエントリーで述べたように当初の予定占拠地域は金融街・中環(セントラル)とその近接地域(金鐘など)に限られていたので、事件の起きた繁華街の旺角銅鑼湾(コーズウェイベイ、現地発音は「とんろーわん」) の占拠は最初から戦略的に意味が無いものである。
 
そもそも旺角の占拠は、28日に「佔領中環」略して「佔中」が宣言された際に、約3,000人の民主派ネット民がリーダー不在のまま自発的に集まったことに端を発している。香港政府に圧力をかけるという点では戦術的な価値はあるが、旺角占拠にこだわっていては本来の目的がかすむどころか、逆に足を引っ張ることになりかねない。
 
4日午前に學聯香港專上學生聯會の略称。香港大学など8校の学生会連合)が香港島サイドへの集中を呼びかけたように、ここは一旦戦線を整理する必要がある。当ブログも學聯関係に呼びかける所存である。
 
イメージ 1
香港島・中環地区、筆者撮影)
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