賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港ルポ:学生襲う反民主集団

 
※ 香港『蘋果日報』の「雨傘革命」サイトで、最新記事を配信中!
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【雨傘革命】
昨日(10/13)午前、香港島・中環(セントラル)~金鐘(アドミラルティー)間の民主派占拠地最西端に行ってみると、前日にはいなかった香港警察の姿が。
 
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どうやら彼らはバリケードの撤去のために来たようだ。その横では、何処かの海外メディアがニュース撮影を行っていた。
 
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香港における民主派学生・市民たちの戦いと、香港政府、中共の不誠実およびヤクザを使ってまでの阿漕な学生攻撃の実態が、全世界に拡散周知されるのは良い事だ。
 
昨日午後には警察の代わりに市民を装う暴力集団を送り込んできた。丁度その時、私たちは金鐘の立法會綜合大樓内で民主派政党「民主黨」の議員と会談していた。その最中に「外で殴り合いが始まった」という知らせが舞い込み、会談は中断。私たちも議員さんたちの後にくっついて現場に向かったのだが、途中ではぐれて現場確認が出来なかったのが残念だった。
 
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(おそらく香港在住の各国外国人が民主派に賛同して寄せたメッセージの数々)
 
そして香港政府はとうとう「清場」と称し、バリケードを強制撤去。
そして学生たちを排除し始めた! 
この排除は香港政府の意思だけでなく、明らかに北京の中共が指示を下したものだ!
20日からの北京での中共行事に間に合わせるため、何としても体裁を整えておきたいのだろう。要するに「一国両制」という建前もかなぐり捨てて、香港も中国化するという意思表示に他ならない!
 
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(香港政府総部のある金鐘(アドミラルティ) 占拠地にて)
 
今、占拠地域の主体は14,5歳から17歳くらいまでの中学生(香港は中高一貫校が多数派)である。そして大学生と市民有志。
 
日本の皆さん、考えて欲しい。香港の大人も子供も、これだけの大規模な抗議活動は誰も経験したことが無い。だから民主派だけでなく反民主派の人々でさえ、何をどうしていいのかまったく判らない状況のままで、手探りで出口を模索しているのだ。昨夜会談した急進民主派の人々(彼らは香港「本土派」と呼ばれています)も、良い方向に向かう出口が見えない事を憂いていた。
 
そんな中で、あの童顔の中高生たちが、「香港ヤクザ」や香港政府、警察、その背後で睨みを利かしている中国人民解放軍・駐香港部隊の装甲戦闘車両群の圧力に、どれだけ耐えられると思いますか? 
 
今の中国・習政権は、明らかに国際社会の「目」というものを何も気にせず行動している。かつて中共は「文革」「64事件(天安門事件)」で同胞を多数殺害・迫害している。
 
血の匂いを知っている奴は、何度でもそれを繰り返す。
 
 
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香港島の大繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)占拠地にて)
 
平和日本に居て「武器をとって立ち上がれ」とか言うのはたやすいことです。しかし香港の人々の戦いをこれ一回で挫折消滅させてはならないし、また今回香港で知り合った人々も、今後の長期戦を覚悟していた。
 
台湾は11月に全国統一地方選挙が控えており、民主派人士も香港にまで手が回らない状況(それでも相当の数の「ひまわり学運」系学生が香港応援に訪れている!)。
 
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(香港政府総部のある金鐘(アドミラルティ) 占拠地にて)
 
前にも書きましたが、日本の保守派にとっても香港の現状は「どこか遠い国の出来事」に過ぎないのかも知れません。数ある保守系ブログさんたちも単発記事しか出していないのは、実は「台湾と比べて、よく判らないや」というのが本音ではないですか?
 
もちろん、たまたま現地に居る私が、偉そうにそれに対してどうこう批判するつもりはありません。所詮は一介のモノ好きなカジノ狂にしか過ぎないし。
 
しかし、日本人としての矜持は捨てていません。
 
誰もやらなくても、俺一人でやる。
 
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