賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の唄『軍人勅諭の歌』

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軍人勅諭』五か条
一、 軍人は忠節を尽すを本分とすべし。
一、 軍人は礼儀を正しくすべし。
一、 軍人は武勇を尚(とうと)ぶべし。
一、 軍人は信義を重んすへし。
一、 軍人は質素を旨とすへし。
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軍人勅諭とは明治15年(1882)1月4日、明治天皇が陸海軍軍人に下賜した勅諭である。正式名称は「陸海軍軍人に賜はりたる勅諭」、総字数2,800字に及ぶ長文だが、当時の軍人は教育課程で暗記させられた由。
 
その軍人勅諭』の精神を軍歌として表したのが、明治34年の
軍人勅諭の歌』(作詞:大和田建樹、作曲:永井健子)
 
聞いてみると軽快かつ珍しいメロディーで、一般に想像する「軍歌」の枠を超えている作品である。
 
ご参考↓
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♪ 汝は朕が股肱ぞと
詔(みことのり)して畏くも
日本帝国軍人に
下し給いし五ヶ條の
大御訓(おおみおしえ)に宣(のたま)わく
 
日本帝国軍人は 
忠烈国に報ゆべし
山嶽よりも義は重く
わが本分を誤りて
不覚の汚名を取る勿れ
 
如何に隊伍は整いて
節制乱れずありとても
忠節存せぬ軍隊は
烏合の兵に異らず
いかでか敵に当るべき
 
国家の保護と国権の
維持とは兵の力なり
兵力奮いて国強し
世論にまどわず軍人は
ただ忠節を尽くすべし
 
日本帝国軍人は
互いに礼儀を正しくし
上(かみ)を敬いよくつとめ
下(しも)を恵みて侮らず
上下一致し和諧せよ
 
武勇は帝国臣民の
古来尚ぶところにて
ことに戦地に打ちのぞみ
敵に当るの軍人は
片時(へんじ)も之(これ)を忘るまじ
 
義理を弁え胆(たん)を練り
小敵たりとも侮らず
大敵たりとも怯(おそ)れざる
心ぞ真の勇気なる
血気の勇は勇ならず
 
重んずべきは信義なり
もし其の事の初めより
守らるまじと悟りなば
それをば思いとどまりて
諾せし事は履行せよ
 
順逆理非にふみ迷い
私情の信義に覇(ほだ)されて
あたら汚名を後世に
遺す例(ためし)も多ければ
深く慎み戒めよ
 
文弱驕奢(ぶんじゃくきょうしゃ)を退けて
旨とすべきは質素なり
質素一たび敗れなば
貪汚(たんお)の風に陥りて
世にきらわるるに至るべし
 
かかる悪習軍人の
間に一度(ひとた)び起りなば
士気も兵気もおとろえん
汝等軍人なおざりに
この訓戒をなす勿れ
 
ああ我が帝国軍人は
我が大君の御教(みおしえ)を
肝に銘じて進退し
御稜威(みいつ)のもとに帝国を
誓って保護せん諸共に
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規律正しく武士道精神が健在だった明治の陸海軍の精神を表しているかのような、軍人勅諭』と軍人勅諭の歌』。昭和の陸海軍上層部がこの通りに行動していたら、大東亜戦争の無様な敗戦は無かったであろうし、そもそも支那事変の拡大自体が無かったのでは?と思えるのである。
 
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