賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「Zの父」片山豊氏が死去

 
片山豊氏(アメリ日産自動車社長)が昨21日に亡くなった。享年105歳。
 
氏は明治42年(1909年)915日、静岡県に生まれた。慶應義塾大学卒業後、1935年に日産自動車入社。満州国に赴任し、戦後は国内で宣伝を担当、アメリカ日産の初代社長となる。
 
所謂「ダットサン」ブランドを米国から全世界に広めた功績で知られる氏はまた、「Z-car(ズィーカー)=フェアレディZ父」としても有名である。日産が北米市場を意識したスポーツカーを開発するに当たり、当時アメリカ日産社長だった片山氏は日本海軍の『Z旗』を日本の開発陣に贈って奮起を促した。

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「Z」はアルファベットの最後の文字、つまり後が無いという意味である。そして皆様ご存知の通り『Z旗』は、日本海海戦東郷平八郎連合艦隊司令長官により『皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ』の号令と共に掲げられた由来を持つ旗である。つまり「Fairlady Z(北米では、DATSUN )」は日本人の魂魄を震わせる由来を持つクルマであり、その誕生に関わった片山氏が「Zの父」と呼ばれる所以である。
 
 
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(私の愛車「Z32」。平成8年新車で購入以来、19年乗っています)
 
もう16年も前になるが、日産フェアレディZのオーナーを中心にZ大好きファンが集まる「All Japan Fairlady Meeting」の第一回イベントが静岡県掛川市で開催され、その会場で初めて片山氏の姿を見たことがあった。考えてみればあの時既に氏は90歳、サインを貰っておけばよかったと悔やまれる。
 
日本人の魂を貫いた片山氏のご冥福をお祈りいたします。
 
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