賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「一つの台湾、一つの中共」

 
 
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(台湾・蘋果日報より、就任式での蔡英文総統)
 
台湾の蔡英文政権に対して外道集団・中共が、「九二共識(92年コンセンサス)」の「一つの中国」を受け入れるよう恫喝している。
 
産経新聞5月21日配信記事↓
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中国、台湾当局との対話を当面停止 「一つの中国」受け入れ迫る
 【北京=矢板明夫】中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は21日、台湾で民主進歩党民進党)の蔡英文主席が総統に就任したのを受け、「一つの中国」という原則を明確に受け入れない限り、「台湾側との対話・連絡メカニズムは継続できない」と表明した。(中略)
 蔡氏は20日の総統就任演説で、「台湾は中国の一部だ」と中国側が解釈している「92年コンセンサス」を受け入れるか否かには触れなかった。報道官の表明は中国側が制裁措置を行う意思表示とみられ、台湾からの輸入を減らし、中国人観光客の台湾渡航を制限するなど、経済制裁にも踏み込むとみられる。(中略)
 中国は1999年、台湾の李登輝政権が「特殊な国と国の関係」と定義する二国論を発表したことを受け、双方の政府傘下にある民間団体の交流を9年間、中断したことがある。以上引用
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台湾は現在、「中華民国」という政体が実効支配している島嶼である。しかしながら台湾の帰属そのものは、サンフランシスコ講和条約で日本が放棄して以来、現在に至るまで国際的には未決定である。そして有史以来、「中華人民共和国」と中国共産党が台湾を支配したことは無い。
 
中共の言う「一つの中国」を認めてやる前に、「一つの台湾」を認めさせなければならない。
 
同時に「台湾の命運は台湾人自身が決める」ことを中共に呑ませるべきである。
 
更に言えば、「中国」という歴史的概念を中共=「中華人民共和国」が継承しているかどうか、はなはだ疑問である。中共の歴史を鑑みれば、彼らは中国の歴史文化と社会体制の破壊者であって、継承者ではない。
 
 
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(2014年10月・香港、民主派占拠地区にて。筆者撮影)
 
従って中共に同意してやるとしたら、「一つの中国」ではなく「一つの中共」という点のみである。
 
習近平が提唱している「一帯一路(中国が提唱する陸と海のシルクロード構想)」にしても、以前から当ブログで述べているように華人系歴代王朝の感覚と云うよりも「元朝」、すなわち往古のモンゴル世界帝国の再来を目黒んでいるのである。
 
中共による台湾併合が現実のものとなってしまったら、それにより生じるのが南シナ海東シナ海の「内海化」である。あのローマ帝国が地中海を「内海化」して世界帝国へと覇権を確立していったように、中共南シナ海東シナ海を第一ステップとして、次は太平洋とインド洋という海洋を陸地と同じ感覚で線引きして支配し、世界帝国に向けて覇を唱えんとしている。
 
すでに中共アメリカに「太平洋を米中両国で分割統治しよう」と提案しており、また「一帯一路」の南ルートは、インド洋を支配する…という意思の表れでもある。
 
習近平率いる中華人民共和国。その増長を先ず台湾、香港、南シナ海東シナ海、そして沖縄で食い止め、同時に鉄槌を下さなければ、第三次世界大戦への流れは食い止められないであろう。
 
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