賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

話の前提変わった豊洲移転

 
勤め先が建設業界に関わっている会社ということもあり、筆者の元には時折、本来の業務とは直接関係ない情報が飛び込んでくる。12年前の2004年、築地市場の移転先候補であった豊洲の旧東京ガス工場跡地の土壌調査結果を知ったのも、そんな状況の時だった。
 
もっとも何の関係も無かった訳ではなく、重金属等の廃棄物処理に関する情報収集の中で、某社から得たものだったが。
 
その内容は数か月手元に置いていたが、某会合の際に旧知の東京都中央区議A氏に先ず話し、次に都議のB氏に調査結果の概略を話して、対策をとるよう勧めた。
 
しかし当時の筆者の担当業務からすると、豊洲の件はあくまで余計な知識である。また本件は筆者以外にもそれなりの数の専門家が当時知っていた筈なので、それ以上は深入りせず、都の対策の推移を眺めるに止まったのである。
 
筆者の知る限りでは、都が本格調査を行ったのは2007年頃だった筈である。たしか表層数10㎝から数mに至るまでの深さで、1,000ヶ所以上のポイントで土質調査を行い、その結果を踏まえて翌年、専門家による会議で対策提言がなされた筈である。
 
その中では汚染土壌の盛り土への置換等も含まれており、当然実施されていたものと思っていたのだが・・・ここにきて「実は盛り土が無かった」とは。
 
毎日新聞910日配信記事↓
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豊洲市場>移転推進派も憤慨…盛り土せず
 
東京都の小池百合子知事は10日に記者会見し、築地市場中央区)からの移転を延期した豊洲市場江東区)の土壌汚染対策で、本来実施されるはずだった主な建物下での盛り土が行われていなかったと発表した。これまで都は高さ4.5メートルの盛り土をしたと説明していた。小池知事は安全性を再調査する方針を示し「予断を持たずに考えたい」と移転の再延期や中止も検討することを示唆した。
業界関係者や専門家会議のメンバーからは安全性を懸念したり都の説明不足を指摘したりする声が上がった。(以下略)
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もはや話の前提が変わったのだから、移転推進か否かという議論は凍結するしかあるまい。そして問題がなぜ発生したのか、対策としてどのような方法が考えられるかを速やかに検討すべきである。
 
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