賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

逆神シールズ、香港で祟る

 
一昨日(10/5)、香港の本土自決派新政党「香港眾志」Demosistō,香港衆志)秘書長の黃之鋒氏(19)が、訪問先のタイで入国を拒否され、タイ当局に身柄を拘束された。
 
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(2年前の雨傘運動の頃、「タイム」誌の表紙を飾った黃之鋒氏)
 
タイ・バンコクのチュラロンコン大学にて学生たちと学術交流(講演等)する目的での訪タイだったそうだが、10時間以上も拘束された挙句に、その日のうちに香港へ帰らざるを得なくなった由。
 
本記事および蘋果日報の関連記事によると、タイ当局がこのような暴挙に出た陰には、中国の圧力が存在したという。
 
(香港)蘋果日報106日配信記事↓
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聽命中國 泰禁入境演講 黃之鋒曼谷被囚10小時
【本報訊】雨傘運動學生領袖、香港眾志秘書長黃之鋒前晚赴泰國擬出席學術交流活動,抵埗後即遭泰國當局沒收護照,並禁錮50平方呎「臭格」(羈留所)10小時後遣返回港。黃之鋒透露,拘禁過程中海關警察聲稱「泰國同中國一樣」,又威嚇稱「可以為難你」。泰國總理巴育更直言,黃之鋒被遣返是「中國的事」。(以上略)
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先月に行われた香港立法会議員選挙で、中国政府が恐れていた香港「本土派、自決派」候補が6人も当選するという快挙に対し、中国は「G20開催国としてのメンツが潰された」と勝手に思い込んでいるのだろう。そして香港民主派、特に「本土派、自決派」人士への隠微な弾圧を行っているのである。
 
もっとも中国の圧力を受け入れた格好になったタイ政府も情けないとしか言いようが無い。タイは我が日本国の盟友でもあるが、微妙なバランスを見定める外交センスは群を抜いているので、単純に中国に屈したとは考えにくいのではあるが・・・。
 
ところで渦中の「香港眾志」は今年410日に結成されたばかりの、10代20代の若者主導による政党である。本件の黃之鋒秘書長(19)は2年前の香港「雨傘運動」で一躍全世界に名を知られる事となった人物。あの時、香港を訪れていた私も、民主派占拠地域で彼の演説を聞いたことがあった。若いのに大したものだと感心したのを覚えている。
 
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(右が黃之鋒氏、左は副秘書長の周庭さん(19)。蘋果日報より)
 
そして主席の羅冠聰氏(23)は先月の選挙で立法会議員に当選。しかも香港の選挙史上、最若年の議員となった。
 
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香港島選挙区で得票数第2位と大健闘。蘋果日報資料を使用)
 
先月の選挙時に香港へ行った件は既に述べたとおり。投票日前日には、「香港眾志」が選挙活動をしている現場(香港島の「そごう」前)で、羅主席と副秘書長の周庭氏に会っている。
 
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(演説中の周庭氏と羅主席(左)、筆者撮影)
 
応援演説中の周庭氏の横で候補者ご本人はずっとメール対応に夢中…と云う珍妙な光景で、選挙パンフレットを貰おうと彼に話しかけたが、メールに没頭という有様。すると気がついた周さんが慌てて「どうぞ!有難うございます!」と差し出したので、「応援してます。がんばってね」と受け取ったのが、下のチラシ。
 
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ところが裏を見て驚いた。「香港眾志」を推薦する各界の著名人の一覧が載っているのだが、国際社会の著名人として、あのシールズ奥田氏の名が出ているではないか!
 
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(赤枠で囲ってみた)
 
シールズの「逆神」ぶりは日本では既に定番と化している。しかし、その事実を彼らに話せば士気低下は間違いない。まして投票日は明日だから、そんな無慈悲なことは出来なかった。
 
そして結果は・・・前述のとおり。さすがの「逆神」も海外波及はしなかったか…と安堵したものだが・・・今回のタイ当局による入国拒否と長時間拘束という事態は、まさに「逆神シールズ」の祟りそのものではないか!
 
次に会う機会があったら、やはりこれは伝えておかなければなるまい・・・
 
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