賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

金正男:マカオを離れたのが運の尽きか

 
北朝鮮金正男氏がマレーシアで暗殺された。消息筋によると、金正恩の帰国命令を無視したから(元北朝鮮高官)だという。だが仮に正男氏が命令に従ったとしても、監禁もしくは粛清されるのが目に見えている。無視して当然だったのだろう。
 
正男氏はマカオ最南端の路環島にある竹湾に別荘を持っていた。彼の第二夫人である張吉善(「歓び組」出身)と子供はその高級別荘「竹灣豪園」の3××号室と3××号室に住んでいる。口座名義が第二夫人のものになっている可能性もある。
 
もっとも北京には第一夫人がおり、またヨーロッパを始め世界各地を転々としている彼が比較的長期間マカオに滞在している別の理由は、好きなカジノや行きつけのバーが多数あるからだろう。但し最近は商売のため東南アジア各地に出没していたという。
 
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金正男氏がよく出入りしていたカジノ・グランドリスボア。筆者撮影)
 
マカオ中華人民共和国特別行政区であるから、金正恩としても手出しが出来ない。しかしヨーロッパはともかく、東南アジアでは暗殺される危険性は増す。正男氏も当然それは理解しているから用心していた筈である。
 
ところが暗殺された場所は、北朝鮮が日米中露などと交渉する際に第三国として交渉場所を提供してきたマレーシアだった。北朝鮮にとっては友好関係にあると言ってよい国で暗殺事件を強行するとは、もう金正恩体制は余裕が無くなっているのだろう。
 
正男氏にとっては、マカオを離れたのが運の尽きという結果になってしまった。北の“金王朝”の中では唯一まともな思考の人だっただけに、残念である。
 
ところで、正男氏と密接な関係を持っていた日本の住吉会をはじめとする極道勢力は今後どう動くであろうか?
 
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