賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の唄:福山雅治『桜坂』考

 
連日、籠池~辻元の話ばかりでは疲れてしまうので、たまには季節の話題も。
 
首都圏でも桜(ソメイヨシノ)がそろそろ咲き出した。今週から来週にかけて満開になるという。
                                                 
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この桜の定番ソングで筆者が真っ先に挙げるのが、福山雅治の名曲『桜坂』
 
♪ 揺れる木漏れ日 薫る桜坂
 悲しみに似た 薄紅色 …
 
平成12年4月に発売された『桜坂』は皆様ご存知の大ヒット作品。この「桜坂」の舞台は何処か?という話なのだが、有名なのが東京都大田区・田園調布本町にある「桜坂」
 
川崎から東京方面を中原街道で丸子橋を渡って多摩堤通りに抜ける道がそれ。最寄り駅は東急多摩川線沼部駅である。
 
(ご参照)東急電鉄 沼部駅紹介ページ
 
昔から桜並木で有名な場所だったが、『桜坂』のヒットで一躍全国区に名が知れ渡った。デビュー前の福山氏がこの辺りに一時期住んでいたというので、曲の舞台はここだ!と巷間云われている。
 
「~福山は、自身がパーソナリティをつとめるラジオ番組の中で、「楽曲“桜坂”をつくる際イメージの基になったのが、東京と松島の2ヶ所の桜(坂)だった。」と述べている。」
と書かれている。この「長崎の桜坂」は、長崎県西海市 大瀬戸町 松島にある桜坂である。
 
江戸時代から昭和にかけて捕鯨と石炭の採掘で栄えた島で、昭和38年まで三井松島産業による採掘が行われていた。「黒ダイヤ」景気で昭和初期には人口一万三千人を数えたこともあった。
 
石炭活況に沸く当時の九州の炭鉱では、石炭のことを「黒ダイヤ」と呼んでいた。有名なのが筑豊炭鉱、五木寛之氏の小説『青春の門』の舞台であり、麻生副首相の地元である。
 
(※ ちなみに石炭景気の後、好況となったのがセメント産業。原材料の石灰石「白ダイヤ」とも呼ばれた。)
 
しかし石炭景気が終焉を迎えた後、松島の人口は激減する。しかも昭和56年から操業を開始した電源開発松島発電所で使われる石炭は、輸入品という有様。
 
高校卒業後に地元の電気会社に就職した福山氏は、この火力発電所の点検でよく訪れていた由。人口は千人に満たず、一説には人よりも狸の数のほうが多いと云われる風光明媚な所らしい。
 
● ところが、いまだに『桜坂』の舞台はここだ!と主張する強気の人が結構いる地域がある。それは福岡市
 
福岡県福岡市中央区桜坂がそれで、現地はたしかに『桜坂』の持つ曲の雰囲気そのままではある。最寄駅である福岡市営地下鉄七隈線の駅名はズバリ「桜坂」駅。駅のシンボルマークも桜の花びらになっている。
 
 
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福岡市営地下鉄HPより)
 
なぜ福岡かと言うと、福山氏自身が某ラジオ番組で「福岡桜坂」と語ったらしい。知人もそう話していたが、もしかしたらヒットに便乗した都市伝説の類かも知れない。
 
しかも『桜坂』のヒットの後、現地の賃貸マンションの価格が若干上昇したのを私も確認している。どうも『桜坂』ヒットの便乗商法に近いものを感じるのだが、突っ込みは止めておこう。
 
ただし福山氏が福岡のコンサートにて、「桜坂にちなんで行って来ました!」と語った(これは本当)セブンイレブン福岡桜坂店は、実在する。
 
(関連動画)
 
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