賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の詞:ラオウ「意思を放棄した人間は人間にあらず!!」

 
先月の大相撲夏場所横綱稀勢の里が締めていた化粧まわしが、漫画北斗の拳のメインキャラの一人である“拳王”ラオウ だった。
 
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(デイリースポーツより)
 
この北斗の拳の連載が始まった頃、当時大学生だった私は下宿近くの安食堂で「週刊少年ジャンプ」を毎週読んでいたものである。ご存知の方も多いと思うが、『北斗の拳』は「世紀末」を意識していた1980年代の雰囲気に、その全編を流れる荒涼とした世界観が見事にマッチしていたように思う。
 
また登場人物の名言オンパレードとも言うべき作品で、有名なのが主人公・ケンシロウ
「お前はもう死んでいる」「死すならば戦いの荒野で」
 
そしてラオウは、「わが生涯に一片の悔いなし!!であろう。
 
これは死ぬ前に言ってみたい台詞(果たして本心からこんな言葉を残せるか?)だが、折角だからもう一つご紹介したい名言がある。
 
●『北斗の拳』第12巻に“無抵抗主義の村”というのが出てくる。武力によって勢力を拡大する“拳王”ラオウの軍勢が通りかかった村がそれで、村長は
 
「抵抗は相手の力を生みます。力はわれわれ弱い者からすべてを奪うでしょう」
「無抵抗はわれわれ弱者の自分を守るべき唯一の武器なのです」
 
と主張。殺されても抵抗せず、村のすべての食料を差し出そうとする。しかも村の子供たちにも、「笑っていろ、自分を捨てろ」と教え込む無抵抗ぶり。
 
相手に不気味と思わせ、また媚びてお情けを乞うことで、村の被害を極力抑えようとする意図なのである。
 
しかし、ラオウはそんな姿勢を一蹴する。
 
「意思を放棄した人間は人間にあらず!!」
「ただ笑いと媚びに生きて、なにが人間だ」
 
と怒り、村長を殴り殺してしまうのだ。
 
● 何故この下りを思い出したかと云えば、ひとつには過日の昼休みに通りかかったJR 四ツ谷駅 前での、「東京都教職員組合による憲法9条を守ろう!」云々の街頭演説を目撃したからである。
 
北朝鮮有事の最中にこんな街宣をやるとは、いい根性をしている。しかも「世論調査では国民の大多数が憲法改正に反対している」と嘘までついていた。
 
それから先月29日に鳩山元首相が沖縄県庁での記者会見で、先島諸島陸自配備に反対し、「(配備が)緊張感を高め、一触即発にならないか」と発言した事もひとつ。
 
沖縄タイムス530日配信記事↓
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鳩山由紀元首相、沖縄・先島の陸自島配備に反対「一触即発にならないか」
 東アジア共同体研究所の理事長を務める鳩山由紀夫元首相は29日、沖縄県庁で記者会見を開き、宮古八重山地域への陸上自衛隊配備に「(周辺の)緊張感を高める」と述べ、反対の姿勢を示した。6月26~28日に宮古、石垣、与那国の3市町を訪れ、「東アジア共同体構想」について講演する。
 南西諸島への陸自配備を巡って、鳩山氏の首相退任後、2010年の民主党政権で策定した防衛計画の大綱などで、具体的に南西諸島への沿岸監視部隊の配置を盛り込むなど、島嶼(とうしょ)部侵攻に備えた対処能力の強化を打ち出した経緯がある。
 鳩山氏は「当時、中国船の日本領海への侵入はほとんどなく、日中関係は良好だった」と指摘。南西諸島の陸自配備は、冷戦終結で北海道の部隊の必要性がなくなったための配置転換で「ある意味失業対策的な発想」と話した。
 その上で「中国の脅威を理由に沖縄の島々に自衛隊を配備することが、抑止効果となるのか。軍事力を強化することで緊張感を高め、一触即発にならないか」と疑問を呈した。(以上引用)
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鳩山はさしづめ、北斗の拳“無抵抗主義の村”村長と同じ役どころを演じているのだろう。そして彼は日本人という感覚も既に無いから、日本という国家・国民を守るという意思も放棄している。
 
かつて英国のサッチャー首相はソ連の中距離核ミサイル・SS20から英国を防衛するために、アメリカの核ミサイル・パーシングを配備した。その際、核の配備は核戦争につながるという議会からの批判に対して、
 
「核があるからといって戦争にはならない。現に日本は核をもっていなかったために、核でやられたではないか」
 
と述べたのである。これは当たり前と云えば当たり前で、自国民保護のための有効な反撃手段が無ければ敵の思いのままにされるのは自明の理である。
 
しかし核議論どころか通常の軍事力による防衛議論すら封殺しようとする鳩山や護憲派の姿勢は民主主義の否定であるとともに、日本国民の人権保護という視点も欠落していると云えるだろう。
 
●「憲法9条を守ろう!」と主張する者たちが思考停止状態に陥っていることは既に皆様ご存知の通りなので、改めてここでは書かない。
 
問題なのは確信犯的に無防備思想を喧伝し、「生存権」や「自由」、「独立」を守る事まで否定し、日本や米国、自由主義諸国の行動は非難する一方で中国や北朝鮮の常軌を逸した行動には沈黙を決め込んだり、また逆に幇助する者たちの存在である。
 
彼らは真に国民を守ろうとして「憲法9条を守ろう!」と言っているのではない。一言で云えば、日本の弱体化を企む特定外国勢力の手先である。
 
憲法9条堅守」とか「日本が世界に誇る日本国憲法」「憲法9条世界遺産に」などという台詞は、現憲法の前文のように「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼させて」その実、日本人に「自分で生きる」という意思を放棄させる目的のために存在している。これこそが国民の真の人権を侵害していると言えよう。
 
自らの身を守ろうとする意思も力も無い者が国際社会で「名誉ある地位」を占められる…と大真面目に考えている人々は、現に存在する。それは「自分で生きる」意思を放棄した思考停止派と、特定外国勢力の走狗の二種類の人種である。
 
憲法墨守」のみならず、「無防備宣言」に代表される運動が手を変え品を変えて出現しているのが、日本の現状である。改めて前述の言葉を噛み締めたい。
 
「意思を放棄した人間は人間にあらず!!」
 
ちなみに北斗の拳で雑魚キャラがダメージを喰らった際に発する台詞が、
「あべし!!」
 
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最近のパヨクがよく「アベ氏ね」「アベチャン」「アベ政治を許さない」「アベのどたまに五寸釘を打ち込む」云々と「アベ」連呼しているが、これは手前が雑魚キャラだと自覚しているからだろう。哀れなものである。
 

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