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今月の唄:博多祇園山笠と「博多祝いうた(祝いめでた)」

 
「博多はもうすぐ山笠たい。帰ってきんしゃい!」
 
福岡の知人からメールが来ていたのが先月のこと。今年もまた、国の重要無形民俗文化財であり、770余年の伝統を誇る神事博多祇園山笠が始まっている(7/115早朝)。
 
祭りのクライマックスは15日早朝(午前459)の「追い山」だが、今日12日は「追い山ならし」といって本番のリハーサルが行われる。
 
(ご参考動画)
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2017博多祇園山笠『上川端通~追い山ならし(清道廻り)』(2017.7.12
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福岡市那珂川から西が天神などの福岡部、東が中洲・博多駅方面の博多部に分けられ、俗に「福博」と言うが、この時期になると福岡部の人も「博多っ子」という意識になるから不思議だ。
イメージ 1
 
(赤線の右が博多部、左が福岡)
 
その博多の中枢部を7ブロックに分ける「流」(ながれ)という組織が、この祭事の主体となる。原則として、その地域の居住者が山笠の舁き手(かきて)となり、部外者の参加は出来ない。
 
※博多だけでなく九州各地の「祇園山笠」では、山笠を担ぐことを「舁く(かく)」と言う所が多い。
 
7月1日と9日には「お汐井(しおい)取り」と云って、山笠の舁き手は勿論、特に9日は子供から老人までの全参加者が福岡市東区箱崎浜まで走り、夕日に向かって柏手を打って安全を祈願した後、持参した「ます」や「てぼ」と呼ばれる入れ物に、お汐井(お浄めの砂)を入れて持ち帰る。
 
この箱崎浜の神社が“日本三大八幡”のひとつ、筥崎宮である。博多祇園山笠』は博多総鎮守・櫛田神社の奉納神事なのだが、博多の人々は筥崎宮を別格として奉っているのだろう。
 
イメージ 2
 
● さて、一昨年御紹介したのがチューリップの名曲『博多っ子純情』だった。

今月の唄『博多っ子純情』

 
今年は博多祇園山笠』のみならず、福岡市民の慣習として慶事に唄われる
「博多祝いうた(祝いめでた)」「博多手一本」を。
 
東京では「三本締め」とか「関東一本締め」で物事を締めるが、福岡・博多では必ずコレである。
 
博多祝いうた> 歌詞
♪ 祝い目出度(めでた)の 若松様よ 若松様よ
枝も栄ゆりゃ 葉も繁る
エーイ ショウエー  エーイ ショウエー
ショウエー ショウエー
ションガネ
アレワイサーソー
エーサーソエー
ションガネ
 
博多手一本>
イヨーッ、 シャンシャン
まひとつしょ  シャンシャン
よーと三度  シャンシャン シャン
 
(ご参考動画)
博多祝いうた(祝いめでた)と博多手一本

(http://www.youtube.com/watch?v=d9_z-8ZG7Ec&feature=related)

 
私は博多人ではないので山笠は見るのが専門だが、博多の歓楽街・中洲の懇意にしているスナックやクラブのママさん、社長さんから博多祇園山笠』の中洲流(なかすながれ)扇子を頂いたりして、この時期の気分はお祭りモードになってしまうのである。
 
この博多祇園山笠』が終われば、梅雨明け。集中豪雨で県南部が甚大な被害を蒙った福岡に、今年もまた暑い夏がやって来る。
 

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