ところが筆者が大学生の頃よりも大卒人口が倍以上になっているためか、「売り手市場」とは言っても大企業、特に上場企業や有名企業への就職は相変わらず難しいらしい。昔よりは“機会均等”が進んでいる筈なのに、各方面からの話やネットを見ると、「学歴フィルター」なるものが幅を利かせているとは。
学校の序列では、
1.東大、京大を筆頭とする旧帝大など有名国公立大
3.MARCH、関関同立
4.“駅弁”国公立大
上記以外は、もはや真っ当な人間として扱ってもらえないらしい。筆者なんかも今の就活生の目には、“飲み食いするゴミ”程度に映っているのだろう。
ところが残念なことに、就活生がいざ社会人となって働き出すと直面する事実がある。それは、
「仕事の出来不出来や出世に、自身の学歴はさほど関係無くなる」
ということ。むしろ大切なのは、
「仕事と人生に対する自分なりのスタイル、目標(“志”)があるかどうか」
になる。
たしかに10代後半の一時期に長時間勉学を継続できたという実績は、その後の人生に間違いなくプラスとなる。簡単に言えば、困難や理不尽さに対する耐久性が高いという評価になる。
学生時代には実感できないだろうが、世の中は、
“人を使う者”と“人に使われる者”
の2種類に大別される。そして学歴というのは、“人に使われる者”の集団の中だけでの判断基準の一部でしかない。
そもそも今の企業はどこも一旦会社に入ったら、選考基準だった「学歴」等はリセットした人事考課が始まるのである。東大や京大、早稲田や慶応出身ばかりを揃えたら、驚異的に業績が伸びたという話を聞いたことがない。特に営業や対外折衝が多い仕事に就けば、それがよく判る筈だ。
しかし改めて考えると、超一流大出身の本人達にとっては入社後に「学歴フィルター」が生かされないのは残念であるに違いない。
かつて帝国陸海軍では、陸軍士官学校や海軍兵学校の卒業席次が昇進・配置選考で一生ついて回るシステムだった。それを思えば、今の学歴エリートたちにとって「学歴フィルター」が未来永劫続かない現状は面白くないだろう。
そういえば普通、ビジネスで自分の名前・所属を名乗りながら名刺を渡すが、出身学校名を名乗る奴はいない。そこで東大京大、早慶や海外一流大出身の新社会人のために、せっかくの「学歴」を生かす方法として、こんな名刺でも作ってあげればいい。
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受け取る側も、例えば「あっ、東大京大様だ、ハハッー」とひれ伏すバカだけでなく、「なんだこの野郎、ぶっ潰してやる」と頭を下げながら考える奴も出てくるだろう。
そして、こういった刺激が社会全体の活性化を促すことにも通じるのではないだろうか。
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