賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

横浜カジノ頓挫の最大原因

 
今まで横浜IR(カジノ)誘致を推進してきた横浜港運協会の藤木幸夫会長が、ここにきて「カジノ不要」を表明した。
 
横浜市は既に山下ふ頭再開発とIR誘致に向けて舵を切っているのだが・・・
 
産経新聞915日配信記事↓
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山下ふ頭再開発で横浜港運協会、「カジノ不要」改めて強調 神奈川
 ■世界規模のMICE整備推進
横浜港運協会の藤木幸夫会長は14日、横浜市中区の横浜港湾人倶楽部で記者会見し、改めて「山下ふ頭にカジノはいらない」と強調、市や横浜商工会議所など経済界が誘致を検討しているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)ではなく、企業の会議や研修施設、あらゆる文化芸術を上演できる大ホールなどを盛り込んだ世界規模の観光MICE施設を中核に再開発を進めたいとの意向を示した。(以下略)
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藤木会長の言い分は以下の通り。
 
・山下ふ頭再開発はIR中核ではなく、MICEを中核としたハーバーリゾートにするべき。
・再開発の主体は横浜の港湾人で。今のIR(カジノ)構想は海外資本が主体で、自分たち横浜の港湾人を排除しているから反対だ。
 
このニュースに続報は無く、横浜カジノの推進者だった藤木氏が何故唐突に「カジノ反対」を表明したのか、一般の国民には何が何だかよく判らない筈だ。もしかしたらマスコミ自身もよく判っていないのかも知れない。
 
筆者は内情を知っているが、こんな個人ブログですべて曝け出すつもりはない。しかし本件の原因は以前より関係各方面に示唆していたことであり、こうなる事は判り切っていた。
 
例えば当ブログの117日エントリー、ここでもかなり踏み込んだ内容を出したつもりである。
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警告:横浜IRの闇勢力を排除せよ
 
そして、何と言っても問題は、日本側のカジノに対するコンプランス意識の希薄さだ。
 
ラスベガスやマカオに代表されるメジャーなカジノの歴史は、反社会勢力の排除に代表される、少しでも透明性を高めようと努力してきた歴史でもあった。特にラスベガスは196080年代のハワード・ヒューズによるマフィア撲滅とカジノ浄化運動で闇勢力が撤退し、総合リゾートへの道が開かれた。
 
これまで横浜サイドと話し合ってきたラスベガスの某社はそれをよく知るからこそ、反社会勢力に繋がる関係者の排除を主張して来たのである。
 
これに対して横浜側は当初から分が悪かった。それは横浜港運協会の藤木幸夫会長そのものが問題だからである。Wikipediaには、こう載っている。
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藤木 幸夫(ふじき ゆきお、1930818 - )は、日本の実業家。藤木企業(株)代表取締役会長、横浜港運協会会長、横浜エフエム放送(株)代表取締役社長。株式会社横浜スタジアム取締役会長[1][2]1953早稲田大学政治経済学部卒業。稲川会埋地一家の初代組長・藤木幸太郎の長男
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埋地一家(うめちいっか)は横浜市に本部を置く暴力団で、指定暴力団「稲川会」の二次団体。さらに藤木会長は、山口組の故・田岡一雄三代目とは親子二代にわたり親しい関係にあった。
 
この横浜だけでなく、大阪もいずれ問題が表面化するだろう。なにしろ日本最大の指定暴力団山口組」の分裂騒動の渦中にある地域であり、在日朝鮮人北朝鮮も絡んでくるからである。
 
問題の打開策は、日本と云う地域に限ってカジノの国際コンプライアンスを緩くして、金儲け優先路線へと海外カジノ企業を誘導すること。しかしこれは「日本」そのものの信用力を低下させることに繋がる。
 
パチンコ、やくざという独特の勢力が蔓延る我が国だからこそ、IRの設置については慎重の上に慎重な対策が必要なのである。
 

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