賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

枝野立憲民主党に筋は無い

 
※文中敬称略
 
立憲民主党を立ち上げた枝野幸男衆院選を終えて、「筋を通した」自画自賛し、また主なマスコミも選挙戦中から枝野たちの行動を「筋をとおす」と絶賛していた。
 
しかし小池都知事が「希望の党」設立を公表した9月25日以降の出来事を時系列で追ってゆけば、枝野と立憲民主党には「筋もへったくれもない」事が一目瞭然である。
 

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●9月25日
・午前、小池都知事が「希望の党」の立ち上げを記者会見で発表。
・午後、総務省へ新党結成を届け出。
・夕方、安倍首相が28日の衆院解散、総選挙を記者会見で表明。
 
●9月26日
民進党内に動揺が走り、離党して「希望の党」合流を模索する議員が多数出現。
夜、小池都知事前原誠司民進党代表が極秘会談(27日午後にマスコミ報道)。希望の党民進党の合流が協議された模様。
 
●9月27日
・午前、「希望の党」結党メンバー14人の記者会見。
 
9月28日
(午前)衆議院が解散。民進党の常任幹事会で、党として比例代表を含め公認候補を擁立せず、「希望の党」に公認申請を依頼し、事実上「希望の党」への合流が了承される。
(午後民進党両院議員総会において、反対意見なく全会一致で了承される。
 
●9月29日
・小池・前原会談。衆院選での連携方針を確認、政策や候補者の調整を急ぐことで一致。
・会談終了後、小池都知事「全員を受け入れることはさらさらない」「(希望の党の主要政策を受け入れない民進党出身者は)排除する」と明言、民進党に動揺走る。
 
●9月30日
・「希望」の細野元環境相、NHKの取材に対し「希望の1次公認には、事実上の合流方針が決まったあとの民進党出身者は含まれない」「(衆院選は)自民党か、希望の党かの政権選択選挙」と述べ、民進党出身者の動揺が拡大。
 
※但し希望の党が3日に発表した第1次公認192人のうち、民進党出身者は110人(重複立候補109人、比例単独1人)となった。
 
・「希望」、民進党議員に十項目の「政策協定書」への署名を求める。
 
●10月2日
・「希望」の方針に反発した枝野民進党代表代行が「立憲民主党」の結党を宣言。
このときの枝野発言が、「政治家にとって理念や政策は何ものにも代えがたい、譲ってはならない筋である」。
 
●10月3日
・枝野、総務省へ新党結成を届け出。

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上記、一連の流れの焦点は、9月28日の民進党両院議員総会である。
 
この席上、疑念を抱いて「希望」に不参加を表明したのは北海道8区の逢坂誠二のみで、あとの議員は「希望」入りに安堵していたのである。今、「筋が云々」と言っている枝野も同様。菅直人などは早々と「希望」に申込書を出していた。
 
そして迂闊なことに、政党同士が合同する際に交わす「協定書」の中身がどうなっているか、否、それ以前にそもそも前原以下民進執行部がきちんと作成したかどうか…という重大な事を両院の議員が誰一人気付かなかった。
 
従って正々堂々「筋を通した」と言えるのは逢坂誠二だけであり、希望に蹴られる雰囲気濃厚となった枝野や他の立憲入り民進議員が「筋を通した」と言うのは、ちゃんちゃらおかしいのである。
 

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※ちなみに逢坂は枝野の立憲に入ったものの、選挙自体は無所属で出馬。それに対して共産党は候補者を出さず、逢坂の支援に回った。対抗馬は自民の前田一男だけとなり、逢坂は当選。立憲は23日に追加公認した。逢坂の選挙戦も出来レースだったのかも知れない。

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「筋は通っていない」ことは枝野本人もよく判っている筈だが、立憲スタッフの中に「筋を通す」というフレーズが国民受けすると考えた知恵者がいたのだろう。またマスメディアもその作戦に乗っかって、枝野らを賛美する報道方針へと舵を切った。
 
そして本当は「筋もへったくれもない」枝野立憲は相変わらず国民を欺き続けている。前にも書いたように立憲の立ち上げメンバーは、あの菅内閣メンバーそのもの。詐欺のプロ集団・民主党の中でもプロ中のプロが揃っているのだから、「筋を通した」云々と厚顔無恥を決め込むのは当たり前である。
 
立憲の次の騙しアクションは、100億円とも140億円とも云われる民進党のカネの争奪および政党助成金の獲得配分に向かうだろう。
 
私たち日本国民はしっかりと彼らの所業をチェックしなければならないのである。
 
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