賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

総裁行方不明はICPOの自浄作用か

 
国際刑事警察機構(ICPO)の孟宏偉総裁(中共出身)が行方不明になっている件、中共当局に逮捕拘束されているのは間違いないようである。
 
この孟宏偉氏は20161116日エントリー、
<独裁中国の公安高官がICPO(国際刑事警察機構)の総裁に>
 
で述べたように、かつて胡錦濤・前中共国家主席チベット自治区の党委書記(権力トップ)だった頃、共産主義青年団共青団チベット自治区委副書記として胡錦濤と共にチベット人弾圧を行っていた。
 
また1989年のパンチェン・ラマ10世(ダライ・ラマに次ぐ高位の転生僧)急死は中共による暗殺の疑いもあるが、それに関与していた人物のひとりが孟宏偉氏だった。
 
そもそもICPOのトップに何故、独裁国家中共の高級幹部が就任することが出来たのか。この人事自体が不明瞭なのだが、おそらくはいろいろな国際間の力学が働いた結果だったのだろう。
 
しかし、国際間の力学と云うものは常に流転し変化する。
 
当ブログ20161116日エントリーで、
 
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おそらく中国はインターポールのネットワークを最大限に利用して、海外の民主派人士やチベット人ウイグル人南モンゴル人を粛清してゆくだろう。なにしろインターポールのトップ(総裁)に、よりによって弾圧粛清の指揮者だった孟宏偉が座ったのだから、火を見るよりも明らかである。
 
しかもインターポールは台湾の参加を認めていない。今年の総会で台湾はオブザーバー参加を打診していたが、それすら拒否している。それが中国の差し金であることは明らかで、終いにはインターポールは台湾国外の台湾人へも監視の目を張り巡らせようとする中国に、いいように使われるであろう。
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と述べたが、奇しくも現在、米国は東トルキスタン(新疆ウイグル)に於ける中共ウイグル人迫害を非難し、また中共の脅威に晒されている台湾を支援すべく動き出している。
 
このタイミングでICPOトップ・孟宏偉総裁が母国での逮捕拘束による辞任という結末は、決して偶然ではないだろう。ICPOの自浄作用が働き、自らの手を汚さずして中共自身に孟を始末させるよう仕向ける謀略があった…と考えられる。
 
米トランプ政権では重要閣僚やトランプ氏の腹心らが次々辞めているが、中共でも習近平の独裁権力強化に伴う粛清人事が空前のスケールで進んでいる。
 
中共は米国内のパヨクや大手マスコミを使嗾してトランプ政権を攻撃し、また米国や西側諸国は中共内部の権力闘争に付け込み、中共自身によって有能な幹部を粛清するよう仕掛けているとしても不思議ではない。
 
これらは実は、米中貿易戦争ともリンクしていて、米中は人事面でも凄絶な「ドスの刺し合い」をしている最中なのではなかろうか?
 
もちろん日本の「モリカケ」も、その一環である。
 
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