賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

カジノ合法のマカオで闇カジノ摘発

 
普通、「闇()カジノ」というのは、まだカジノが合法化されていない日本のような国や、自国民から相当の入場料を徴収するシンガポールのような国で生息している存在の筈である。
 
ところがカジノ合法かつ内外の客から入場料を取らないマカオで、「闇カジノ」が運営されていたとは。
 
マカオ新聞 25日配信記事↓
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マカオ警察が闇カジノ摘発…経営者と客ら10人逮捕=工業ビル内の一室に開設
マカオ治安警察局24日、131日にマカオ半島北部の慕拉士大馬路にある工業ビル内の一室に開設されていた闇カジノの摘発を行い、経営者のマカオ人の男4人やディーラー役の中国本土出身の女2人、カジノディーラー2人、客の香港人の男1人と中国本土出身の女2人の計10人を逮捕したと発表。(以下略)
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賭博で一番儲かるのは胴元と相場が決まっている。従って「闇カジノ」の一番の利益享受者は胴元=経営者で、逮捕・受刑というリスクを冒してでも運営する価値が無いこともない。
 
しかし客の立場で考えれば、マカオでは全てのカジノで21歳以上なら誰でも入場料無しで出入り自由、何時でも賭けに参加出来て、また何時でも降りていい。それなのにわざわざ逮捕されるリスクを冒してまで、「闇カジノ」に出入りするとは意味不明である。
 
ただ客が脛に傷持つ身であるとすれば、違法カジノに出入りするのも頷ける。すなわち種々の問題行動もしくは過去にイカサマ行為等で逮捕されたなどの理由により、各カジノから出禁=出入り禁止を喰らっている者が「闇カジノ」に集っている可能性が高い。
 
既に我が国でも、都内や大阪、名古屋、福岡などに「裏カジノ」が存在している。今後IRが整備されカジノ合法化が決まったが、とりあえず3地域のみで国民から入場料を徴収する方針だから、当分は「裏カジノ」が消えることは無いだろう。
 
また国民のカジノ入場に際しては「マイナンバーカード」等の提示が必要となる筈で、カネの出入り状況を当局に察知されたくない者が「裏カジノ」に流れる可能性もある。
 
我が国に於けるカジノ合法化の別目的は、北朝鮮マネーに繋がっているパチンコ潰しと韓国カジノに流れるカジノマネーの遮断、そして反社の資金源のひとつ「裏カジノ」の駆逐。
 
IRをこれから整備してゆく今だからこそ、マカオをはじめ諸外国の「裏カジノ」摘発事例に学んで対策を講じるべきではないだろうか。
 
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