24日に港区南青山の本社ビルを譲渡(売却)すると公表した音楽大手・エイベックス㈱(東証1部,7860)が28日、今度は自社株買いを発表。
自社ビル売って自社株買いという意外な展開、これは面白くなってきた。
同社のHPより
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自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
当社は、本日付で公表いたしました「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)」において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づく自己株式を取得することを決議した旨、お知らせいたしましたが、本日、その具体的な取得方法について決定しましたので、お知らせいたします。
記
1.取得の方法
本日(2020年12月28日)の終値1,078円で、2020年12月29日午前8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買付けの委託を行います(その他の取引制度や取引時間への変更は行いません。)。(以下略)
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取得する株式の総数は 270万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合6.18%)、株式の取得価額の総額は約 29億円の由。
おそらく、どうしても株価を現状もしくは高くしたい事情があるのだろう。例えば海外企業によるTOB~買収に備えて・・・という可能性。
今年3月に世界最大の音楽企業グループである米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の株式の10%を取得した中国インターネット大手・騰訊科技股份有限公司(Tencent Holdings Ltd、テンセント)が先週更にUMGの株式10%を追加取得した。
UMGは仏メディア大手ビベンディ(Vivendi)傘下だが、UMGの株式上場を計画しているビベンディは恐らくテンセントの資力を利用するつもりなのだろう。
またテンセントは、スウェーデンの音楽配信大手スポティファイにも出資している。このように世界の音楽業界に触手を伸ばすテンセントを脅威として捉えるならば、コロナ禍で業績悪化の日本の音楽業界はひとたまりもない筈だ。
そう考えるとエイベックスは本社ビル売却で身軽になり、増配で株価上昇かつ28日の終値をもって自社株買いで体力増強…というシナリオがあるのかも知れない。
最後に良いニュースがある。
株式の世界では知る人ぞ知る「岐阜暴威」先生が28日にエイベックス株を新規売りした由。
従って26日エントリー< エイベックス本社ビル売却も増配とは… >で売り方針を出したが撤回します!
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