賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の詞「落ち目の人の逆を行け」

 

麻雀放浪記』で有名な、雀士であり小説家でもあった故・阿佐田 哲也氏の小説『ばいにんぶるーす』(講談社文庫)に、こんな台詞がある。

 

「落ち目の人の逆を行け、これはギャンブルの鉄則だ」

 

勝負事につきものの「運」や「ツキ」。これはギャンブルのみならず投資や企業などの集団の経営、そして、更には国家や地域の盛衰にも関わっている。

 

賭博で分かりやすいのが二者択一のゲーム「バカラ」や「大小」、「ルーレット」の赤黒への賭けで、何度賭けても反対の目ばかり出て負け続ける人がいるものだ。こんなツキに見放された人の逆目に張っていれば、労せずして勝つことが出来るケースが多い。

 

同様に投資では、例えば当ブログでも何度か言及したことのある「岐阜○○」先生。売り買い共にやることなすこと全て裏目に出る有名人で、「逆神」と呼ばれている。最近では氏の発言が「要人発言」として有名経済誌やサイトで取り上げられる迄になっている(それはそれで凄い事ではある)。

 

この伝でゆけば、今までの分析や発言が全て外れている人も「逆神」と称していいだろう。その代表例は昨年来より新型コロナに関する分析と予想が全て成就していない、京都大学の西浦博教授である。

 

この御仁は昨年「42万人死ぬ」という試算を公表以来、予測がことごとく外れている。しかも氏は未だに、これまでの予想が大幅に外れた理由について説明していないし、しようとも考えていないらしい。そして一昨日もこんなニュースが。

 

東京新聞6月9日配信記事↓

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8月に東京で再宣言の恐れ、西浦教授ら分析 専門家「五輪でさらに増加」と懸念

(https://www.tokyo-np.co.jp/article/109697 )

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を今月20日で解除した場合、ワクチン接種が進んでいても東京では流行が再拡大し、8月に再び緊急事態宣言が避けられない恐れがあるとの試算を、京都大の西浦博教授(感染症疫学)らのチームがまとめた。9日、開かれた厚生労働省に新型コロナ対策を助言する専門家組織の会合で報告した。(以下略)

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もはや「逆神」と化した西浦大先生がこんな分析を出したのだから、経験則に照らせば来る東京オリンピックパラリンピックは無事に開催出来るだろう。

 

さすれば今後の投資方針や企業の経営方針も決まったようなものである。

 

ちなみに「運」「ツキ」は移ろいやすいものであるから注意が必要だ。従って「逆神」に対しては常に畏敬の念を忘れてはならない。

 

以前ある証券マンから聞いた話だが、30数年前、まだ証券会社店頭で対面売買が主流だった頃、とある証券会社の都内某支店の客で出した注文がいつも裏目に出る老人がいた。その外しっぷりはもう「ご愛敬」の域に達していて、その老人は他の客からも温かい目で迎えられていた。

 

ところが1人、「あんたの逆を張ったから儲かった」云々とあからさまに侮蔑の言葉を吐いた30代くらいの男がいた。面罵された老人はフイと店を飛び出し数十分後に戻って来ると、隠し持った出刃包丁でその男を滅多刺しにしたという…。

 

「落ち目の人の逆を行け」。しかし一人黙ってゆくべきなのだろう。

 

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