賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「神風」ステッカー摘発…中国

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筆者は平成3年(1991年)の4月~5月に韓国の仁川からフェリーで中国・山東省の威海まで渡り、その後はバスで同省の煙台~青島を廻り、中国南方航空の国内線で広東省の広州へ、そして広九鉄路で香港に至る10日間の旅をしたことがあった。

 

当時は中韓に国交が無かったが、韓国人は「探親」つまり親戚訪問という名目で往来を許可されていた。ただし現在も就航している仁川港と威海港との直通フェリーは国際航路なので、日本人は「第三国人」扱いで諸々の許可証の類も必要なく、行動の制約がまったく無かった。

 

200人ほどの乗客の中で日本人は私だけ、また中国国内の旅行も全て自分で企画した一人旅だったので、広州に着くまで会話は韓国語と中国語(北京語)だけだった。

 

この旅に於いては自らをハッキリ「日本人」であると他者(韓国人、中国人)に認識させた方が得策ではないかと考えたので、帽子の正面に日の丸バッチを付け、スーツケースの取っ手に敢えて「神風」はちまきを括り付けていた。

 

そのせいか、韓国内(ソウル~仁川)では何人もの年配の方が日本語で話しかけてきた。みんな、久しぶりに日本人と日本語で話せたと懐かしそうな感じで語っていたのが印象的だった。

 

また中国国内では主に同年代の若い人たち(当時筆者は28歳)が英語で話しかけてきた。当時は一人旅の日本人がそう多くはなかったので、彼らも物珍しかったのかも知れない。

 

そして旅の間、例の「神風」はちまきに対して文句を付けに来た人はいなかった。当時は中韓ともに旭日旗を「軍国主義の象徴」とか非難しまくっていなかった時代。特に若い中国人はそもそも「神風」はちまきを見てもそれが日本に関係あるとか思っていなかった感じだった。

 

しかし現在は中共反日キャンペーンが強まり、「神風ステッカー」という他愛のないグッズが弾圧対象になっている。

 

読売新聞10月10日配信記事↓

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「日本の軍国主義精神を宣伝」中国当局が「神風」ステッカーの男性を摘発…通報から数時間内

(https://www.yomiuri.co.jp/world/20211010-OYT1T50109/ )

【北京=吉田健一】中国湖北省の地元紙・楚天都市報(電子版)は10日、貴州省黔東南苗族トン族自治州凱里市で、「神風」と記したステッカーや、日の丸に「風より速く」と書いたステッカーを車に貼っていた男性が、「日本の神風特攻隊の軍国主義精神を宣伝」したとして、地元警察から12日間の行政拘留と罰金600元(約1万400円)の処分を受けたと伝えた。(以下略)

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筆者が頻繁に訪れていた香港がコロナ禍&中共による弾圧で活動拠点としての価値を失いつつあるので、もう中国本土を旅することも無いだろう。

 

習近平が失脚するか、もしくは中国共産党一党独裁支配が終わる(中共が潰れる)のであれば、再訪の機会が出来るかも知れないが。

 

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