学生時代に日本本土最北端の宗谷岬（北海道稚内市）と本土最東端の納沙布岬（北海道根室市）を訪れて以来、40数年ぶりに「日本最○端の地」を訪れた。
（与那国島最西端の西崎にて。以下筆者撮影）
15日から来ている沖縄県石垣市より航空機（琉球エアーコミューター便）で約30分、ここは「日本最西端」の与那国島（沖縄県八重山郡与那国町）である。
（就航機はプロペラ機のDHC-8-400）
この度は昨年の長崎県対馬市に引き続いて国境離島の現状に関する視察なので、陸上自衛隊 与那国駐屯地の幹部Ｎ３佐にご案内頂き関連施設等を見て回った。
（国指定の名勝「ティンダバナ」から与那国町役場方面を望む）
九州・沖縄の防衛を担当する陸上自衛隊 西部方面隊隷下の各部隊の内、奄美大島を含む沖縄県全般を担当しているのが第１５旅団（司令部：那覇市)である。
しかし日本最西端の与那国駐屯地は西部方面隊の直轄部隊と防衛大臣直轄部隊の陸上自衛隊各級部隊が駐屯している。駐屯地中核部隊の西部方面情報隊 与那国沿岸監視隊は国境警備隊ではなく、南西諸島の警戒・監視と情報収集が主任務である。
駐留人員数は約170名、駐屯地司令は与那国沿岸監視隊長が兼務している。駐屯地所在地の久部良(くぶら)地区は与那国島の西地域で、最西端の西崎（いりざき）は「日本最西端の碑」があることで有名。
もっとも正確な最西端は西崎の約260m北北西沖にある、「トゥイシ」と呼ばれる岩礁である。令和元年に国土地理院の2万5千分の1地形図が改訂され、日本最西端が西崎からトゥイシに変更されたのは知っていたが、実際にそれを眺めると感慨無量であった。
夜の懇親会には与那国町の町会議員や自衛隊協力会の皆さんにお越し頂き、島の現状や今後について歓談した。
国境の島・与那国島は豊かな自然と美味いものが沢山ある素晴らしい処である。気軽に行ける所ではないが、機会があれば是非再訪してみたい。
（天然記念物の「与那国馬」があちこちに）
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