14年前のことだが、筆者は或る児童の人権侵害事案に関する家裁の審理に立ち会ったことがあった。その際に痛感したのは、法曹界に関わっている人々の妙な先入観だった。
彼ら曰く、「子供には絶対に母親が必要です」…。
その根底にあるのは(生みの母親が児童虐待することはない)という、根拠不明な思い込みである。
しかし、そんな思い込みを覆す事件が多数発生していることは皆様ご承知の通り。今日もそんなニュースが。
日テレNEWS 3月27日 11:39配信記事↓
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埼玉県本庄市 逮捕の母親ら3人 5歳男児への“暴行”ほのめかす
(https://news.ntv.co.jp/category/society/f0114006b42046339e58179480fd0eb9 )
埼玉県本庄市で5歳の長男に暴行を加えて死亡させたとして、母親と同居人ら3人が逮捕された事件で、3人とも長男への暴行をほのめかしていたことがわかりました。(以下略)
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これだけ実の親、特に母親による児童虐待事件が多発しているというのに、多くの裁判官や調停委員の意識には(生みの母親が児童虐待することはない)という刷り込みに近いものが存在しているとしか思えない。
冒頭の件の際に筆者は「妙な“母親信仰”は考え物では?」と疑問を投げかけたのだが、一顧だにされなかった。まあ14年前と現在とでは人々の意識も少しは変わっているだろうが、各地の児相や警察が関わった案件を見ていると結局は事件発生後の対応が多いのである。
児童虐待を未然に防ぐためには実の母親であろうと先入観抜きで取り調べる姿勢が必須である。法曹界とそれに関わる人々の意識改革は常時必要ではないだろうか。
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