賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

TRONシンポジウムの感想

(以下、筆者撮影)

 

先週7日、六本木の東京ミッドタウンホールで開催された

「2022 TRON Symposium」

に出席し基調講演やシンポジウムを聴講した。

 

 

もう既に皆様ご承知である組込みリアルタイムOS仕様の策定と普及を目的とした「TRONプロジェクト」、しかし「TRON」の概念が出された1984年(昭和59年)頃はノートPCもスマホも存在しない世の中だった。

 

当然のことながら世間は(勿論、当時大学生だった筆者も)「TRON」の思想の本質が理解できず、その超先進性に気がついた米国による隠微な妨害圧力(スーパー301条)に遭った。

 

たしか当時、世はWindowsの天下で、マイクロソフトと結託したNECが市場を牛耳っていた。それ以外の各社はTRONを担ごうとしたのだが日米貿易摩擦で「非関税障壁」のひとつとしてTRONが名指しで扱われ、NECも日本政府に学校教育機関へのPCのTRON導入を止めろと米国の援護射撃に回ったため、TRONは表舞台から消えてしまった(ように見えた)。

 

しかしTRONの「オープンアーキテクチャ」の哲学は全世界に受け入れられて現在に至っている。あれから40年近く経っているが、「TRON」提唱・推進者である坂村 健氏の姿と話を直に見聞きするのは今回が初めてだった。

 

坂村健(工学博士、東京大学名誉教授、INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所長)

 

「百聞は一見に如かず」で話を聞いていると「クセになる」感じの御仁である。なるほど敵も多いが信奉者も多い訳だと納得した。

 

ちなみにTRONを潰した真の黒幕、実はマイクロソフトやNECではなくソフトバンク孫正義氏の由。それは大下英治(著)『孫正義 起業の若き獅子』という本に書かれているそうだが、筆者は現物を読んでいない(古い本なので入手出来ていない)ため確認検証が必要である。

 

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