洋の東西を問わずこの世の中は「それを言っちゃあ、お終いよ」という一種の暗黙の了解とでも言うべきものが多々存在している。
しかし手前の存在アピールのためか、そんなことにお構いなく“暴露”を続けた挙句に好感度を過去最低まで下げた元イギリス王室の阿保王子がいるようだ。
共同通信1月10日配信記事↓
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ヘンリー王子の好感度、過去最低 26%、王室批判の次男
(https://nordot.app/985267437551796224 )
【ロンドン共同】英世論調査大手ユーガブは9日、英王室に関する調査結果を発表し、王室を批判しているヘンリー王子の好感度が前回から7ポイント下がり26%だったと明らかにした。2011年の調査開始以来、最低となった。ヘンリー王子はチャールズ国王の次男で、王子に否定的な人は5ポイント増え64%。(以下略)
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近著の暴露本では兄貴との兄弟げんかやら手前の薬物摂取やらが書かれている由。その中でも最低の「それを言っちゃあ、お終いよ」はアフガニスタンでタリバン戦闘員25人を殺害した時の一部始終を“暴露”していることだ。
以前どこかで書いた筈だが2012年12月に88歳で亡くなった米政界の重鎮、ダニエル・イノウエ上院議員(民主党、ハワイ州選出)は米陸軍の日系人部隊「442連隊」に所属しヨーロッパ戦線(イタリア、フランス)を戦い抜いた。
そのイノウエ議員が某雑誌のインタビューでヨーロッパ戦線での活躍について質問された際にこう答えていた。
「私は歩兵でした。歩兵の仕事は敵を間近で殺すことです。ドイツ兵をどこで何人、どうやって殺したかは私だけの秘密です…」
また私事になるが筆者が学生時代通っていた夢想神伝流居合道の道場の大先輩の中には、戦時中南方で戦い米軍に斬り込み攻撃をかけた方がいた。師匠(この方も従軍経験あり)の話では「〇〇さんは〇人斬っている」とのことで、確かに太刀筋は鋭かった。
しかしご本人は私たち後輩には戦時中の出来事は一切話さなかった。こちらも”それ”を察して、尋ねることも無かった。
武人とは、また世の中とはそういうものだと思う。
しかるに暴露本で手前の殺人を嬉々として綴る元イギリス王室の阿保王子には武人としての覚悟も無ければ世の理(ことわり)についての理解も無いようだ。好感度が最低となるわけである。
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