賭狂がゆく

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WBCスポンサーTHKの株主総会

全世界の野球ファンに夢と感動をもたらした2023 WBC(World Baseball Classic)。その大会運営を支えてきたスポンサー企業の中でも際立って注目を浴びたのは下記のグローバルスポンサー4社である。

 

〇 THK

〇 NIPPON EXPRESS ホールディングス

〇 コナミグループ

〇 興和株式会社

 

この内NIPPON EXPRESS ホールディングスは旧・日本通運グループを統括する持株会社コナミグループはアミューズメントの総合企業、興和は「コルゲンコーワ」や「キャベジン」等の医薬品でお馴染みの企業。これら有名3社は日本では一般に認知度が高いのは言うまでもない。

 

そしてTHK、同社は機械要素部品の開発・製造・販売で世界的に知られている企業である。

 

主力の直動システム「LMガイド」は機械の直線運動部分の「ころがし化」を実現した製品で、一般産業用機械メーカーの工場や自動車、鉄道、航空機、医療機器、果ては次世代ロボットや3Dプリンター、風力発電、免震装置など多くの分野で使われている。

 

(LMガイド各種。以下筆者撮影)

 

このように工業製品分野の世界的企業であるTHKだが、所謂BtoB企業であるため一般への知名度は決して高いとは言えなかった。ところがこの度のWBCでグローバルスポンサーとなった結果、同社は一躍世間に知られることとなった。

 

 

上記シーンに見られるように実に効果的な広告を打ったため、同社のWebサイト閲覧数が従来の倍以上となっている。

 

去る3月18日(土)には同社の第53期定時株主総会が開催され、総会終了後にコロナ禍で中断していた同グループの製品展示会も復活開催された。

 

(製品展示会にて)

 

同社株主総会に関しては下記の当ブログ過去エントリーをご参照されたい。

(2019年3月17日エントリー)

< THK株主総会と製品展示説明会 >

(https://tafu1008.hatenablog.com/entry/16609122 )

 

同社が株主総会を所謂「集中日」から外し、一般株主が参集し易い土曜日に開催するようになったのは確か2000年頃、まだ先代の故・寺町博氏が会長の時である。今でこそ土曜、日曜に株主総会を行う企業は珍しくないが、当時はまだまだ少数だった。筆者も以前から同社株を持っていたがそれまでは株主総会に出たことが無く、初の土曜開催の総会に半ば驚きつつ出席したのを覚えている。

 

 

そして現社長の下で開催時間も午後1時半からとなっている。土曜の午後開催とは首都圏在住以外の株主にもゆっくり来て昼食もとって頂きたいという同社の株主への配慮の姿勢である。相も変わらず「集中日」の午前10時に開催している多くの上場企業もこれを見習って欲しいと思うのは私だけだろうか。

 

それはさておき、総会に於ける株主との質疑応答に1時間半近く時間を割き、また製品展示会では寺町社長をはじめとする経営陣と一般株主とが差しで話し合えるという機会を提供するTHK社の企業姿勢は実に好感が持てる。今後もそのスタイルを続けて頂きたいものである。

 

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