賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

【マカオ】金正男氏滞在ホテルが報道否定!

 
現在マカオに滞在している北朝鮮金正男氏が本国から送金停止されて、ホテル代も払えないほど困窮しているという報道があったのが、二週間前の事だった。
 
(香港)星島日報2171309配信記事↓
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金正男沒錢交酒店租
澳門酒店有關人士透露,金正日的大兒子金正男,遭遇資金荒,沒有錢繳納酒店房費
韓聯社發自莫斯科的報道,澳門金麗華酒店人士透露,金正男因拖欠1.5萬美元的住宿費用,被迫從酒店搬出。
另據莫斯科週刊的報道,金正恩同父異母長兄金正男因為批評弟弟接班政權不穩,最近被中斷經濟支援。(以下略)
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ところが先週、渦中のホテル側が報道を否定するという事態に。
 
サーチナ2271436配信記事↓
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金正男氏が資金難で追い出された」ホテル側が報道を否定=韓国
 北朝鮮の故金正日総書記の長男でマカオに居住する金正男氏が、金銭的に苦しんでいるとロシアの週刊誌が報じたことについて、ホテル側は24日、報道内容を否定した。複数の韓国メディアが報じた。
 米政府系放送ボイス・オブ・アメリカVOA)によると、マカオの「グランド・ラパ・ホテル」で広報局長を担当するカメル・ユン氏は、金正男氏がホテル代を払えず、客室から追い出されたという報道を一蹴し、「うわさがどこから出たのか分からない」、「そのような事実は知らない」と述べた。
 ユン氏は、VOAに同様の内容を記した短い声明文を電子メールで送り、「うわさがあまりにも広がったため、公式声明を準備することになった」と説明した。金正男はグランド・ラパ・ホテルに宿泊したことはあるのかとの質問には、「顧客情報の保護原則に従い、これ以上は言及できない」と話した。
 ロシアの週刊誌は217日までに、金正男氏が滞在先のホテルで宿泊費15000ドル(約120万円)を求められたが払えず、ホテルから追い出されるなど資金難に陥っていると報じた。(編集担当:新川悠)(以上引用)
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渦中のホテル金麗華酒店」(グランド・ラパ・マカオ・ホテル)旧称は「マンダリン・オリエンタル・マカオ」。一時期は私の定宿であり、また昨年末にも久しぶりに宿泊したホテルである。
 
 
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(先日泊ったリゾートビュー・デラックスルーム)
 
 
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(プール、スパ、テニスコート、トレーニングジム、サウナなどリゾート施設も充実)
 
世界的ホテルチェーン「マンダリン・オリエンタル・ホテル」グループ傘下だったが2009年に経営主体が変わり、また昨年6月にマンダリン・オリエンタル・ホテル・グループが新「マンダリン・オリエンタル・マカオ」を開業したことに伴い、「グランド・ラパ」へ名称変更した(※但し運営はまだマンダリン・オリエンタルが行っている)。
 
 
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(現在の新「マンダリン ・オリエンタル・マカオ)
 
現在の経営主体は“賭王”(カジノ王)と称されるスタンレー・ホー(何鴻率いるマカオ賭博業界最大手、澳門旅遊樂股份有限公司STDM、香港上場、00880)である。
 
 
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(ホー氏が経営するリスボア・ホテル(手前の円筒形建物)とグランド・リスボア(その奥の独特な姿の建物)。カジノも併設)
 
金正男氏の妻子はマカオ最南端、路環島・竹湾の別荘に住んでいる。但しご本人は前述のグランド・ラパ・ホテルやリスボア・ホテル、グランド・リスボア・ホテルなどを宿泊先として利用しているようである。共通項は、いずれもスタンレー・ホー氏の資本が入っている場所ばかり。
 
故・金正日の信頼が厚かったスタンレー・ホー氏は1990年、北朝鮮の「高麗ホテル」にカジノバーを造り、1999年には平壌の羊角島ホテルにカジノ場を開場した。
 
ホー氏の経営方針は賭博事業のアジア全域への展開。北朝鮮進出もその一環といえるのだが、金正日の死亡と金正男氏への送金停止(だけに止まらず、正男氏の身柄の危機)などで、描いた絵図も変更を余儀なくされるであろう。
 
北朝鮮情勢とマカオ、まだ波乱が続きそうである。
 
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