賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港:「六四」29周年追悼集会

 
香港の恒例行事となった、29年前の天安門事件を追悼する催し、「六四集會」が今夜20時(日本時間21時)から22時まで開催される。会場は例年通り香港島・ビクトリア公園内のサッカー場
 
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集会を主催しているのは
「香港市民支援愛國民主運動聯合會」(略して「支聯會」)
 
支聯會はすべての民主派を糾合する組織体として長年「六四集會」を取り仕切ってきた。しかし支聯會の中心人物である何俊仁主席や李卓人氏は香港立法會議員選挙で落選して元職になってしまったこともあり、その影響力は低下傾向にある。
 
今年も参加者の人数は昨年並みか、あるいはやや減少するであろう。これは支聯會の影響力低下に加え、以前から述べているように香港の「本土派」(既存の民主派が中国の民主化も目的としているのに対して、香港こそが自分たちの“本土”であり中国は関係ないという立場の人たち)が大幅に増加し、従来の体制が運営するデモに参加せず、数派に分かれて独自の集会を開催するからである。
 
もっとも支聯會の方針も、香港の現状を汲んだものへと変化している。今年のスローガンは、
 
釋放民運人士!平反八九民運!追究屠城責任!結束一黨專政!建設民主中國!悼六四!抗威權!
 
特に強調されているのは、
「結束一黨專政」(‘end one-party dictatorship’
中国の一党独裁体制を終わらせよう! というもの。
 
これは台湾に比べて、中国共産党の影響力が直接的に浸透している香港の現状に即した方針と言ってよい。
 
確かに中国共産党一党独裁体制を打破するのは難しいだろうが、香港の自由と民主主義(と自由経済)を維持するためには、やはり中共民主化するしかあるまい。
 
それが「中華人民共和国」の崩壊となるのか、それともロシア型の体制になってゆくのかは判然としないが、少なくとも膨張侵略を続けている現・習近平体制を放置する訳にはいかないのである。
 

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