賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

私記:まさかの異動で本社に復帰

 
筆者が某業界団体に出向して3年。齢57になりなんとし、サラリーマン人生も野球に例えれば最終回・9回表を迎えたといった処である。
 
もう再就職先(転籍先)を考えなければならず、また既に同期入社の何人かは関係会社に転籍になっている。自分としては、出来れば家から余裕で通勤可能なグループ会社であれば御の字と言ったところ。
 
そんな思いが頭をよぎりながら仕事をしてきた毎日だったが先週突然、直接の上司である本社の常務から個人携帯に異動の内示が来た。なんと本社内の東京支店に戻れという御沙汰である。
 
まさかサラリーマン人生の最終回に再び、社章である井桁の代紋を背負って登板するとは思いもつかなかった。
 
イメージ 1
(大阪・地下鉄四ツ橋肥後橋駅下車すぐの住友クラブにて)
 
なにしろタイムリミットが刻々と近づいているので、役どころは抑えのリリーフ&後進の育成など限られている。しかし今迄育ててくれた会社の諸先輩、取引先や関わりのあった方々への報恩謝徳を果たしてゆくためにも、「余生」を十分に生き切るべきであろう。
 
以前に書いたように、筆者が範とする南北朝時代の武将・細川頼之(ほそかわよりゆき、1329年~1392年)の詩『海南行』は、私の好きな詩のひとつである。
 
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人生五十愧無功   人生五十、功(いさお)無きを愧()
花木春過夏已中   花木春過ぎて夏已(すで)に中ばなり
滿室蒼蠅掃難去   満室の蒼蠅(さうよう)掃へども去り難く
起尋禪榻臥淸風   起って禪榻(ぜんたふ)を尋(たづ)ねて淸風に臥せん
 
花木=花や木。
夏已中=初夏・五月。
蒼蝿=青ばえ。ここでは、うるさい小人のこと。
禅榻=禅家の長椅子で、座禅に用いる。
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ここで改めて『海南行』を詠じ、細川頼之「決して諦めない」人生を範としたいと思うこの頃である。
 

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