賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港:俺と入れ違いで大抗議集会!

 

香港から一昨日(14日)に帰国したのだが、入れ違いで同日午後に宿泊していたホテルの向かいで数万人規模の抗議集会が開かれていた。参加出来なくて残念である。

 

ロイター10月15日配信記事↓

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香港で数万人が平和的な抗議集会、米国に支援求める

(https://jp.reuters.com/article/hongkong-protests-idJPKBN1WU02B )

[香港 14日 ロイター] 政治的な混乱が続く香港で14日、デモ参加者がマスクなどで顔全体を覆うことを禁止する「覆面禁止法」が導入されて以降初めて、抗議集会が許可され、若者を中心に集まった数万人が米国に支援を呼び掛けた。

金鐘(アドミラルティ)地区にある中央政府庁舎の付近で開かれた平和的な集会で、参加者らは「自由のため、香港のために戦う」とスローガンを唱えた。(以下略)

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記事中にある「金鐘(アドミラルティ)地区にある中央政府庁舎」とは、ここです(前日に筆者撮影)。↓

 

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(政府庁舎、右は立法会議会ビル)

 

その向かいの幹線道路は6月から7月にかけて、自由と民主を求める数百万の香港市民で溢れていた。

 

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政府庁舎の壁にはびっしりと市民の主張がポスティングされていたのだが、政府と警察にあらかた剥がされてしまい見る影もない。

 

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ちなみにこの場所は5年前の雨傘運動の時、こんなふうになっていた。

 

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また向かいの幹線道路・西行きも、5年前の雨傘運動の時には市民と学生たちに占拠されていた。

 

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(占拠された路上での筆者。2014年10月12日)

 

あの雨傘運動から5年、香港人「Be Water」(水になれ)

の精神と行動で頑張っている。

 

滞在中の様子については次回以降のエントリーでまた述べたい。

 

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焦点は来月の香港区議会議員選挙へ

 

 

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(「スターフェリー」船上からの香港島の光景。以下、昨日筆者撮影)

 

現地に来てみると有名な観光スポットでもある尖沙咀(ちむさーちゅい)や欧米人の多いビジネス街の中環(セントラル)では、4カ月を超えた一連のデモの痕跡はほとんど見られなかった。

 

 

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尖沙咀の一大SC「ハーバーシティ」入口にて)

 

つまり、いつも通りの「香港」の雰囲気は何ら変わりがない。

 

 

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(中環「ランドマーク」内の平穏な光景)

 

どうも香港市民は「デモ疲れ」&来月24日に予定されている「香港区議会議員選挙」を睨んだ新展開に備えているようである。

 

立候補の受け付けは先週4日に始まっており、逃亡犯条例問題から「マスク禁止条例」に渉る香港政府の強権政治に対する反発が深まっていることから、所謂「民主派」勢力(※)が圧勝するとの予測が強まっている。

 

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(※)以前から述べているように香港の政治シーンについて、多くの日本の方は、

  • 「親中国派」対「民主派」

という図式で捉えている方が多いが、正確には

  • 「建制派(親香港政府派=親中派)」対「非建制派」

である。

 

そして「建制派」もその親中の度合いによって温度差があり、「非建制派」も既存民主派から香港本土派、自決派、独立派と幅が広い。

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問題は敗北必至と見た建制派政党と香港政府が、選挙の延期や中止を検討しているのではないか? という点。

 

香港の区議会は18の区議会地区に分けられ、各区議会の管轄地域は更に細分化された小選挙区から成る。各小選挙区の定数は、すべて1名。そして各小選挙区の総投票数2,000~5,000票の範囲内で、激烈な選挙戦が繰り広げられることとなる。

 

また区議会議員は各地域の課題を中心とするため、必ずしも政党色を前面に出している訳ではなく、無党派議員が多数存在している。

 

前回(2015年11月22日)の選挙結果は全431議席中、

 

 

党派別で見ると、

 

・建制派の最大政党、「民建聯」は-17議席

・非建制派の最大政党、「民主黨」も-4議席

・本土派政党「新民主同盟」が16人中、15人が当選(すべて初の議席獲得)

・「傘兵」と呼ばれる5年前の雨傘運動に参加した非建制派若手が、9人初当選

 

「民建聯」の後ろ盾は中国共産党労働組合である。組織力、資金力共に他政党を凌駕しているが、前回は議席を二桁レベルで減らしてしまった。特に当選回数の多い大物議員の落選が目立った。

 

また非建制派最大の民主黨は穏健民主派であるが、非建制派増加の中で唯一、議席を減らしてしまった。特に元主席(代表)の何俊仁氏ら大物議員が落選。

 

この結果から判ることは、建制派、非建制派ともに世代交代が進んでいるという事と、非建制派内では民主黨に代表される従来型“民主派”ではなく、前記の「本土派」および“本土意識”を持った人々が抬頭してきたという事である。

 

5年前の雨傘運動を主導した学生勢力が一般市民の支持を得ているのは、元をただせば従来型民主派政党と政治家の力量不足により、非建制派政治勢力が離散集合を繰り返してばかりで目立った成果を市民に示していないことに原因がある。

 

また既存民主派政党の活動形態に不満を示す急進的民主派が2010年以来急激に増加し、インターネット類の普及も手伝って、今や一大勢力を形成するに至った。

 

彼らの多くは「本土派」とも呼ばれ、各種調査での「自分は“中国人”ではなく“香港人”だ」と考える階層と重なっている。「本土意識」、「本土派」とは、「香港こそが“祖国”である」という認識下に香港ローカルの権利拡大を目指す意識と行動で、若い世代を中心に急速に広まりつつある。

 

前回の全体投票率は47%だが、これでも過去最高の数字である。おそらく今回はそれを上回る数字となるだろう。

 

そして香港政府(とその裏にいる中国)が選挙そのものを中止するならば、国際世界は更に中国非難の度合いを深めることになるだろう。

 

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平穏な香港国際空港の朝

 

既にお知らせしているように、今年3度目の香港訪問です。

 

 

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乗ったらもう寝るだけという羽田発0:55の全日空821便、香港着は4:05、荷物を取って入国したのが4:30。

 

早朝の空港ターミナル内は人もまばら。

 

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到着階の飲食店も、早過ぎて開店していません。

 

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8月に騒乱のあった出発階は何事も無かったかのような雰囲気です。

 

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始発のエアポート・シャトルトレインに乗って常宿のJWマリオット香港にチェックイン。またまた33階(エグゼクティブ・フロアー)の政府庁舎、立法会議会ビルが見える部屋でした。

 

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日本との時差は1時間なので今、9時過ぎ。取り敢えず朝食を。

 

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香港情勢:日本政界の鈍い対応

 

香港情勢に関して先週2日の菅官房長官「大変憂慮している」「自制と平和的な話し合い~」「注視していきたい」発言に続いて昨日8日、茂木外相がやっとコメントを出した。

 

ロイター10月8日配信記事↓

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香港情勢を大変憂慮、早期の事態収拾に期待=茂木外相

(https://jp.reuters.com/article/hong-kong-motegi-idJPKBN1WN0UB )

[東京 8日 ロイター] - 茂木敏充外相は8日の閣議後会見で、香港でデモ隊と警察が衝突し多数の負傷者が出ていることを「大変憂慮している」と述べた。その上で「平和的な話し合いを通じた解決を関係者に求めるとともに、事態が早期に収拾されるよう、香港の安定が保たれることを期待している」とし、引き続き高い関心を持って情勢を注視すると強調した。(以上引用)

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来春の国賓習近平様ご来日を控えているから、取り敢えずは当り障りのない内容を表明したに過ぎない。

 

まあ、それでも発言しただけマシか。

 

香港情勢に言及した政治家は与野党共に皆無に等しいのだから。

 

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香港:前代未聞の覆面禁止法

 

既に皆様ご存知のとおり香港政府は4日、事実上の戒厳令に当たる《緊急情況規例條例》(通称:「緊急法」)を公布した。

 

そして立法府の承認なしに前代未聞の《禁止蒙面規例》(つまり覆面禁止法)を制定した。違反者には最高刑罰で禁固一年および罰金二万五千香港ドル(約34万円)を課すという。

 

この覆面禁止法、マスクをした外国人がたまたまデモ現場に居合わせた場合にも適用されるのだろうか?

 

ものは試しで今週末、香港に行ったらやってみるか。

 

また現地からのメールでは「黒マスク」が入手しにくくなっているらしいから、向こうの知り合いたちへのお土産として下の黒マスクを大量に買い込んでおいた。

 

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香港「日系」実は親中派が運営

 

前のエントリーで“日系”の「吉野家」や「元気寿司」、そして博多の「一風堂」が香港デモ隊の標的になっていることを記したが、よく調べてみると「元気寿司」、「一風堂」の香港FC店を運営している企業は地元飲食大手の美心集団(マキシムズ・ケータラーズ)だった。

 

美心(現地読みで“メイサム”)創業者の娘がジュネーブで開かれた国連人権理事会で、デモ隊について批判的な発言をしたことは既述のとおり。そしてスターバックスコーヒーの香港FC店を運営しているので、標的となった訳である。

 

また「吉野家」の香港FC店も、運営している現地企業は香港政府と警察を支持している親中派企業。最近ではデモに関わる発言をした社員を無理矢理解雇したので、香港市民がボイコットしている由。

 

その辺りの事情は日本ではあまり知られていないため、「香港市民は実は反日」などと思ってしまう人もいるに違いない。かく云う筆者も博多「一風堂」の香港店の運営を美心集団がやっていることを知らなかった。

 

 

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一風堂・香港銅鑼湾店、筆者撮影)

 

日本に居て香港市民を応援したいのなら、日本国内の「吉野家」、「元気寿司」、「一風堂」は止めときましょうか。

 

また前にお知らせしたように、来週筆者は香港に行くことになっている。出来るだけ現地の人たちの声を聞いてくるので、当ブログでご紹介するつもりである。

 

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香港デモ:『便衣兵』はシナ伝統

 

香港デモで起きている暴力的事象は、かつて支那事変の際に我が国が経験し多大の被害を蒙った便衣兵問題を想起させる。

 

便衣兵』とは、すなわち民間人に変装したゲリラ。もちろん国際的な戦争法規違反であるが、国府(国民政府)側、中共中国共産党)側の別なく日本に対してそれを多用して、事変の泥沼化に“貢献”した存在である。

 

香港のデモで火炎瓶を使い、また破壊行為を行っている者たちが警察側の連中では?という疑問と、それの検証は既にSNS上で取り沙汰されており、ご存知の方も多いと思う。

 

香港政府と中国がデモに参加する市民すべてを『暴徒』認定して強制鎮圧したいのは明らかであるし、また香港市民間の亀裂を煽りたい意図もハッキリしている。

 

そして『暴徒』の背後にいるのはCIAとアメリカである・・・という噂を世界的に流布させたい意図も(これに乗っかっているのが日本パヨクや二階堂 ら)。

 

従って『暴徒』が派手に暴れ回ってくれなければ困るし、国際社会に対してのアピールとしては『暴徒』が対中国だけでなく世界各国の企業へも攻撃を仕掛けてくれた方が助かる筈である。

 

筆者もそれを想定していて、「そろそろかな?」と思っていたのだが、遂に起こってしまった。

 

昨日の『保守速報』さんの配信記事↓

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<【速報】香港で多数の日系企業が破壊される!>

(https://hosyusokuhou.jp/archives/48862057.html )

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スタバも被害を受けているが、それは現地法人の運営を地元飲食大手の美心集団(マキシムズ・ケータラーズ)が行っており、ここの創業者の娘がジュネーブで開かれた国連人権理事会で、デモ隊について批判的な発言をしたからである。

 

しかし「吉野家」や「元気寿司」、そして博多の「一風堂」など、香港人なら誰しも日系と認識している店舗への落書きには、おそらく別の意図があるからだろう。

 

すなわち前述のように、“『暴徒』が無差別に暴れまくっている”と日本世論および国際世論にアピールしたい香港政府と中国にとって、実に好都合な状況をつくりたい・・・という意図が。

 

来週筆者は香港に行って知人だけでなく現場の人たちの声を聞いてくるので、当ブログでご紹介するつもりである。

 

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