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【雨傘革命】
これは「佔中三子」と呼ばれる戴耀廷(ベニー・タイ)・香港大学法律系副教授、陳健民・香港中文大学副教授、朱耀明・牧師をはじめとする著名各界民主派の人々が提唱している政治手法で、1万人以上の民主派人士で「佔領中環」状態を作り出すが、あくまでも非暴力を貫き、中共と香港政府に圧力をかけるというもの。かつてアメリカでキング牧師が展開した「公民権運動」を範としている。
その「和平佔中」の方法論は、以前よりご紹介している戴副教授の著作『佔領中環』の中で詳細に論じられている。
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何故、中環(セントラル)を占拠するのか、その理由は『佔領中環』P.48で明確に述べられている。
・中環は非居住地区なので、ここを占拠しても一般市民の生活への影響は香港中で最も少ないから。
ところが実際には統制のとれた「佔中」ではなく、下記の地域に民主派学生が集中してしまった。
特に判らないのが旺角の長期占拠。そもそも旺角の占拠は9月28日に「佔領中環」略して「佔中」が宣言された際に、約3,000人の民主派ネット民がリーダー不在のまま自発的に集まったことに端を発しているが、ここで占拠抗議中の民主派学生が「黑社會」組織の構成員、つまりヤクザに襲撃される事件が起きたりして、「引くに引けない」状況に陥りつつある。
何で旺角なのか、その理由として考えられるのは、
・香港の民主派大学生組織である「香港專上學生聯會」(Hong Kong Federation of Students,略称は學聯。香港大学など8校の学生会連合)トップは 秘書長:周永康氏(香港大学)、副秘書長:岑敖暉氏(香港中文大学)。そして今回は香港中文大学(略して中大)の学生が多く参加した。その中大キャンパスは旺角(MTR旺角東駅)から電車で5駅目、一直線で行ける。
・もうひとつの学生組織、「學民思潮」(Scholarism、2012年香港政府の「国民教育科」義務化に反発した学生組織)の代表が黃之鋒君(Joshua Wong,1996年10月13日生,香港公開大学学生)。その香港公開大学キャンパスも旺角からそう遠くない場所にある(徒歩15~20分くらい)。
・今回は中高生の参加者が多かったが、旺角周辺と東側に所在の学校が多く、学生たちが集まりやすい。
前から述べているように「佔中」は断続的に継続されるべき民主派運動である。決して今回限りではないのだ。民主派集結の弾発力を蓄えるためにも、戦線を一旦整理すべきであると思うのだが。
12日から訪港するが、滞在中に何人かの民主派人士と会うことになっている。この意見をぶつけてみよう。
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