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台湾慰霊訪問団と「日本精神」

 
明日1010(土)日華()親善友好慰霊訪問団(第十七次)の結団式・壮行会が福岡市中央区天神の「平和樓本店」で開催される。
 
70年前に終わった大東亜戦争に際して、日本軍人・軍属として散華された台湾出身の御英霊は三万三千余柱にのぼる。これを受けて本訪問団は、台湾・台中市の宝覚寺に於いて毎年1125日に催行されている台湾出身の御英霊の慰霊祭参列を中心に、台湾各地の史蹟・廟での慰霊祭催行と現地の方々との交流を行っている。
 
今回の結団式・壮行会で「八田輿一と日本精神」と題し、台湾の台北駐福岡文化辧事處・戎處長による記念講話が予定されている。
 
 
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台湾の実業家・蔡焜燦(さいこんさん)氏の著書
台湾人と日本精神(たいわんじんとリップンチェンシン)
によれば、台湾では今でも「日本精神」=リップンチェンシンという言葉が使われている由。
 
それは、台湾を統治した日本人たちが持っていた「勤勉さ」「正直」「約束を守る」などの精神的価値観に対して共鳴した台湾の人々が、日本人が去った後に自ら使い始めた概念である。
 
戦後GHQの命令により台湾接収のためやって来た中華民国の軍民、すなわち『中国』の統治は、それまでの日本人の統治に比べると桁違いの劣悪さを台湾の人々に見せつけた。そして「2.28事件」をはじめとする国民党外省人の、台湾本省人に対する40数年にもわたる苛烈な弾圧(白色テロ)。
 
台湾の人々は「犬(日本)去りて、豚(中国)来たる」と陰で評したそうである。すなわち、犬は規律を守れとやかましいが守ってもくれる。しかし豚は貪り尽くすだけ・・・という意味の由。
 
台湾人は「日本」と「中華」という、精神的価値観、倫理観において真逆の存在を体験してしまった訳である。その中から彼らが見出し、日本統治時代を経験した人々から戦後生まれ世代へと継承されている価値観、それが台湾の「日本精神」というものだった。
 
「日本精神」はノスタルジアで成り立っているのではなく、国民党の弾圧による数多の犠牲を基盤としている。従って、決して現在の日本人の振る舞いを評しているものでないのは確かである。
 
私たち現代の日本人は、台湾の人々が説く「日本精神」を逆に学び、自らの価値観・倫理観について振り返ってみるべきではないだろうかと思う次第である。
 
(連絡先)
810-0001
福岡市中央区天神1丁目338号 天神121ビル13階 株式会社日本教育開発気付
日華(台)親善友好慰霊訪問団事務局
TEL 092-722-0021  FAX 092-725-3190
 
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