7年前大好評を博したTBS日曜劇場『半沢直樹』の続編が始まった。
前作同様に実際のビジネスや銀行業界とは違う云々の突っ込みも聞かれる。確かに居酒屋で社内資料を広げるとかの普通有り得ないシチュエーションもあるが、このドラマは“現代金融時代劇”と割り切って楽しむのが正解だろう。
今回特に感心したのは半沢に敵愾心むき出しの伊佐山部長役・市川猿之助の演技。先週19日の第1話、昨夜の第2話と「濃い演技」を通り越したすさまじい狂いっぷりだ。
現代ではブラック企業以外のまともな会社にこんな管理職は見かけないが、筆者が会社に入った1980年代中盤には結構いた。世代的には団塊の上の「戦中派」。更に定年間近か延長の人たちの中には、実際に戦地に赴いて殺し合いをした人もいた。
彼らは普段は温厚だが、何かあったときの決断が早く口調も荒っぽかった。市川猿之助の演技はまさにそんな感じなので、昔を思い出し懐かしくなった次第。
そして前回に引き続き注目しているのは、主人公をはじめ主な俳優陣が着用している「スーツ」の格好良さである。
顧客相手の銀行マン、証券マンという設定だからスーツ姿は当たり前ではあるが、クールビズ全盛の世の中にあってキリリとネクタイを締めてスーツを着こなしている俳優陣が実に「キマっている」。
かつて観た映画『アンタッチャブル』では衣装監修のジョルジオ・アルマーニが“男のファッション”を体現したスーツの数々を見せていた。『半沢直樹』も同様で、久々に衣装を“魅せる”ドラマを見た。
アパレル業界が苦境の真っ只中で「ファッション」そのものが廃れようとしている現在、この『半沢直樹』が契機となってスーツファッションが見直されるならば、中共コロナ禍にあえぐ世間の雰囲気も少しは変わってゆくのではないだろうか。
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