賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港ヤクザと中国革命「最終章」

 

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今から25年前、当時サラリーマンの筆者は香港に派遣されて仕事をしていた。或る日、現地の知り合いたち4人と共に繁華街・尖沙咀の、とあるレストランで会食していた時のこと。

 

隣のテーブルにファッションモデルばりのスタイルの美女二人と40代らしいおっさん二人がやって来た。美女が気になってチラチラ横目で見ていると、横の知り合いに脇腹を突っつかれた。

 

「あの男たちと目を合わすな」

「は?」

 

すると知り合いはテーブルの上に指を走らせて「YAKUZA」と書いてくれた…。

 

その後、香港でも日本でも何度か「その筋」の人と出くわす機会があったが、共通点がひとつあった。それは「目」、正確には「眼の据わり方」だ。本物の反社は映画やTVドラマとは全く違うのである。

 

そんな香港やくざは大抵が大手組織かその枝の構成員である。その中の老舗組織、「和勝和」の入会儀式に昨日警察の手入れが。

 

(香港)蘋果日報12月17日配信記事↓

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旗下公司投資撐警電影 勝和前坐館沙田Me關帝廟辦黑社會入會儀式 共7人被捕

(https://hk.appledaily.com/breaking/20201217/HLMWVHYLGFDYLLER5RTJSJOJ2M/ )

武漢肺炎疫情嚴重,黑幫和勝和今日竟在深水埗海壇街關帝廟高調舉行入會儀式,警方根據線報掩至調查,發現祭品、現金、利是、黃紙、誓詞等用品,當場以涉嫌參加三合會社團集會拘捕7人,包括和勝和兩名前坐館「子騰」及「沙田Me」。(以下略)

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過去エントリーで述べたように、「和勝和」や「新義安」などの香港大手ヤクザ組織は記事にある「三合会」の流れを汲むとされており、実態はどうであれ日本やくざの“任侠道”と似たような原理原則の下で活動している…という事になっている。

 

(ご参考)

2019年 1月 11日エントリー

< 香港やくざ抗争~やくざはシナ伝統 >

(https://tafu1008.hatenablog.com/entry/16529440 )

 

伝統ある(?)香港やくざにとっては、武漢肺炎=中共コロナウイルスは勿論のこと香港の自由と民主も、また中共による「香港国家安全維持法(国安法)」も関係ないのだろう。

 

考えてみれば香港やくざの源流「三合会」は元々清朝末期の反清秘密結社「洪門」に始まり、白蓮教の乱や太平天国の乱から辛亥革命、そして中共の成立に関わってきた。

 

中華人民共和国という「新中国」の成立で中国革命は完遂したとみられている。しかし中共自体が「三合会」系の「黑社會」と現在でも関わり続けている事から、実は中国革命はまだ終わってはおらず、台湾を巻き込んで最終章へ進むのではないかという気がしてならない。

 

その鍵を握るのはやはり香港。民主化運動だけでなく、大陸にも根を張る香港やくざの動向も注視するべきだろう。

 

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