『一国二制度』とは中共が香港・マカオに適用している独自の政治体制概念、
『一國兩制』の邦訳である。
香港で発行されている『一國兩制』に関する書籍の内、一番判りやすいのが
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『一國兩制』、Schole 通識叢書、香港中文大學社會學系 (2008年7月)、
著者:陳健民、徐承恩
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中共は香港に対し「一国二制度」で香港人自身による“高度な自治”を認めると自らが提唱し、1984年の「中英聯合声明」で国際公約として1997年以降の香港における「一国二制度」と「高度の自治」、「50年間不変」についてイギリスと取り決めた。
しかしながら香港市民が中共の言うことを聞かない場合、「一国二制度」から「一国一制度」への転換も止むなし…と北京は考えている。
現に5年前の香港雨傘運動の時分、中共・中央政治局の中で対香港・マカオ政策を司る「中央港澳工作協調小組」の報告会議が開催され、その席上、政治局常務委員で全人代委員長の張徳江が、「香港の社会混乱がコントロールの利かぬ事態になったと(中共が)判断した場合、『一国二制度』を中止して『一国一制度』を実行する」 と表明した(2014年9月15日)。
結局、中共の「一国二制度」の真意は度々書いているように、建国以来の政治目標である台湾併合(更にいえば政権正統性を確保する“中華民国”からの政権禅譲)のための方便でしかないのである。
この「一国二制度」と香港返還に関わったのは、中共の「改革開放路線」を推し進めた鄧小平。1984年の「中英聯合声明」前後における鄧小平の香港に関する論述をまとめた書籍が、↓
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『鄧小平 論香港問題』(初版1993年11月)、
出版発行:三聯書店(香港)有限公司
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さらに鄧小平の「一国二制度」に関する論述を時系列で集めたのが、
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『 鄧小平 論「一國兩制」 』 (初版2004年6月)、
出版発行:三聯書店(香港)有限公司
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香港において上記書籍は大手書店で取り扱っている筈である。
◎誠品書店(台湾系):香港島銅鑼灣、太古城、九龍尖沙咀の3店舗を展開。
・銅鑼灣店:香港島銅鑼灣(コーズウェイベイ)の大型SC「ハイサンプレイス」8階~10階。MTR(地下鉄)港島線「銅鑼灣」駅の真上。
・尖沙咀店:スターフェリー乗り場の向かい、大型SC「ハーバーシティ」の入口横のビル「星光行(スターハウス)」2階~3階。MTR(地下鉄)荃灣線「尖沙咀」駅下車7分程。
◎商務印書館:店舗多数。旅行者が立ち寄りやすい店舗は下記の2店。
・銅鑼灣圖書中心:香港島銅鑼灣「そごう」前の大通りを東に3分程、地下1階~3階。MTR(地下鉄)港島線「銅鑼灣」駅より5分程。
・尖沙咀圖書中心:九龍尖沙咀のネイザン通り、九龍公園向かいの大型SC「美麗華廣場」地下1階。MTR(地下鉄)荃灣線「尖沙咀」駅下車3分程。
また穴場なのが「香港大学」構内の書店。香港大は一般市民や海外よりの参観客の来場を歓迎しており、校内にはビジター・センターもある。同校学生なら学生割引で買えるので、もしも知り合いがいるなら同行してもらえばよい。
MTR(地下鉄)港島線「香港大學」駅下車すぐ。
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