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(続)カジノ法案、斯く通すべし

 
IR(カジノを含む統合型リゾート基本法の再提出が難航している件、おそらく近日中に再提出が決まり、そして今度は可決まで進むであろう。公明党との調整がこのまま上手くいけば、の話だが。
 
カジノIRジャパン【国内ニュース】328日配信記事↓
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引き続き各社報道。法案再提出は公明党との調整後に。駆け引き、配慮、自主投票
引き続き、27日から28日にかけて各社がIR推進法案の国会への再提出時期が公明党との調整(与党政策責任者会議)の後となることを報じた。
24日にはIR議連幹部会が30日の議連総会開催、3月内の自民党、維新の党、次世代の党の3党共同による法案再提出の方針を確認。その後、27日午前には自民党、公明両党の幹事長と国対委員長が法案の扱いについて会談した経緯がある。
とくに、時事通信社が詳細をフォロー。与党内の駆け引きが活発になり、自民党公明党へ配慮して先送りを固めたとの見方。27日に国会内でばったりと顔を合わせたIR議連の細田会長と公明党の太田国土交通相(IRの主任大臣)が交わした会話を紹介。細田会長が改めて公明党における自主投票を要請したとのこと。
カジノIRジャパンは27日にIR議連幹部に取材。30日のIR議連総会は予定通り。IR議連の早期の公明党との合意、再提出を目指す方針を確認した。
法案の成立に向けて、公明党の対応は重要であろう。IR議連は公明党などの意向を反映し、今回のIR推進法案の一部修正(内国人の入場制限措置について)を行った経緯がある。そして、上記ように、公明党に自主投票を要請している。なお、公明党スポーツ振興くじ「toto」の法案提出の時も自主投票にした経緯がある。
また、細田会長はカジノIRジャパンのインタビューにおいて、公明党の太田国土交通相がIRの主任大臣となることについて、「安倍総理からぜひ担当大臣になって推進してくださいとお願いされて、それは了解しているからこそ、IR担当大臣という職を受けられたのだと私は思っています。」と述べている。
(以上引用、太字下線は筆者)
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当ブログの去る2月20日エントリー、
カジノ法案、斯く通すべし>
種明かしをすれば、この中で書いたことは以前から各方面に主張して来た事だから、頃合い良しと見て「表」に出したものである。
     
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~以前から述べているように、現時点での衆参両院の勢力分布状況では「カジノ推進派」に正面切って反対する勢力は少なく(共産、社民等)、泥縄的法案でも通ってしまう・・・筈であったが、公明党が難色を示しているので停滞してしまっている。
 
しかし局面打開はそう難しいものでは無い。
 
今、国交省を抑えている勢力は何処かを考えれば、判る話だ。
 
そしてカジノを推進しているパチンコ業界も、向こうの“商売”に協力する努力を示さねばならないだろう。例えば全国津々浦々の、全てのパチンコホールの店頭に「S教新聞」を常置・無料配布するとか。国民の側からしても「筋」がハッキリするので、良いことではなかろうか。
 
とにかく東京オリンピックもあと5年後に迫っているので、IR(カジノを含む統合型リゾート)の整備は急いで行わなければならない。建設工事の起工から検収までの期間はどんなに急いでも4年は見込むとして逆算すれば、「IR基本法案」は今春中に提出・可決、「IR実施法案」を秋迄に提出し、年内に国会を通さなければなるまい。
 
更に言えば超党派の国会議員連盟国際観光産業振興議員連盟(通称:カジノ議連)」による法案提出に拘る限り、通る確率は低いままである。もう日が無いのだから、ここは是非とも閣法で国会通過すべきだ。
関係者の一層の努力を期待するものである。
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要するに、五月蠅いがしかし、利益でなびく者には、「利」を明確に提示してやればいい・・・というだけの話である。これは兵法の常道だ。
 
孫子計篇に曰く、
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「兵とは詭道(きどう)なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒(ど)にしてこれを撓し(みだし)、卑(ひ)にしてこれを驕らせ(おごらせ)、佚(いつ)にしてこれを労し、親にしてこれを離つ(わかつ)。其の無備(むび)を攻め、其の不意に出ず。~」※『孫子』町田三郎訳注(中公文庫)より
(戦争とは、詭道つまり敵の意表をつくことをならいとする。だから、充分の力があっても無いようにに見せかけ、兵を動かしていても動いていないように見せかけ、近づいていても遠くにいるように見せかけ、遠ざかっていても近くにいるように見せかけ、利にさとい相手には(利益を示して)誘いの手をのばし、混乱していれば奪い取り、充実している相手にはこちらも備え、強い相手はこれを避け、怒っている相手は攪乱させ、謙虚な相手は驕りたかぶらせ、安楽な相手は疲弊させ、団結している相手は分裂させる。相手の備えがない所を攻め、不意をついて攻撃する。~)
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前記の記事内で、
 
また、細田会長はカジノIRジャパンのインタビューにおいて、公明党の太田国土交通相がIRの主任大臣となることについて、「安倍総理からぜひ担当大臣になって推進してくださいとお願いされて、それは了解しているからこそ、IR担当大臣という職を受けられたのだと私は思っています。」と述べている。
 
と書かれているので、官邸主導でIR関係利権の調整が進んでいるという事だろう。IR法案で設置が謳われている内閣府の外局の所轄機関「カジノ管理委員会」は、IR主任大臣が太田国交大臣なので構成メンバーもあちら系が主体となる可能性がある。
 
そしてIR法案通過後、おそらく官邸主導でパチンコ業界の再編が進む筈だ。先ず「北」系パチ屋は討伐の対象となるが、官邸側に恭順する者はIRに噛ませる。その受け皿はセガサミーなど。業界に睨みを利かせるのがあちら系となり、向こうの商売に協力させるという筋も見える。
 
つまり、パチンコ業界と公明サイドのコラボによるカジノ推進という流れが作られる…という事になろう。
 
この「カジノ管理委員会」が国家公安委員会公正取引委員会と同じ、所謂“三条機関”となった場合、人とカネの「公正性」がどれだけ保たれるかが焦点となる。要所は官邸サイドで締め、あちら系の過度な介入を抑えて「共存共栄」へと落とし処を探る動きが必要である。
 
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