賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

中共がT・スウィフト検閲か~有り得ぬ対中共宥和策

 
忘れもしない1989年6月4日の「六四屠城天安門事件。しかし中国共産党支配下中国本土では、言論統制で事件そのものの存在が抹消されようとしている。
 
中共は香港に於ける「六四紀念館(天安門事件記念館)」の常設化も事ある毎に妨害し、昨年426日やっと常設「六四紀念館」がオープンできたのは既に過去エントリーで述べた通りである。
 
(ご参考)
 
この「六四屠城天安門事件「六四紀念館」、中国本土のネットでは検索出来ないようになっている。しかし口コミとネット上の隠語で存在が拡散し、開館以来、大陸から結構な数の参観者が訪れているそうである。しかし大陸の人口から見れば、まだほんの一握り以下の人数でしかない。
 
そのように思想統制を進める中共が、米国の歌手、テイラー・スウィフトのアルバムを「六四事件(天安門事件)」に関連付けて検閲するのでは?という観測が出ている。
 
CNN 7271737配信記事↓
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
天安門を想起?、T・スウィフトのアルバム「1989」 中国で検閲か
香港(CNNMoney) 米歌手テイラー・スウィフトさんによる中国市場向けの活動が、当局の検閲で大幅に制限されかねないとの観測が出ている。過去にも政治的な理由から中国での公演ができなくなった欧米のアーティストはいたが、スウィフトさんの場合はアルバムのタイトルやアーティスト名そのものが問題視される可能性がある。
ワールドツアーの一環で11月に上海を訪れる予定のスウィフトさん。来月にはオンラインストアを通じて最新アルバム「1989」の関連グッズが中国国内でも販売されることになっている。
ところが自身の生まれた年にちなんだこのアルバムのタイトルは、民主化運動を当局が武力弾圧した天安門事件の起きた年と同じ。さらにスウィフトさんの頭文字の「T・S」も事件のあった天安門広場の英語名(Tiananmen Square)を想起させる。
中国の検閲当局は、天安門事件に関連する記述や言葉をインターネット上で検索できないようにする措置を取っている。前出のスウィフトさんのオンラインストアでは「T.S.1989」のロゴが入ったTシャツなどが販売されるが、ネットを通じたこのような商品の閲覧や購入に対しては、当局が規制に踏み切る可能性がある。
中国研究の専門家である米デンバー大学のジン・スン教授は「当局にとって問題のあるデザインのTシャツを身に着ける人々が大勢現れる事態となれば、政府は間違いなく何らかの措置を講じるだろう。ただ一方で、政府はそうした強硬な姿勢が裏目に出るリスクも理解している」と分析する。
中国のネット上ではすでにスウィフトさんのグッズの偽造品が大量に出回っており、高い売り上げを記録しているという。(以上引用)
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
 
中華民族の復興」の名の下に、実際はモンゴル=元帝国の再来を目指している習近平にとって、天安門事件を連想させるグッズを身にまとった民衆が大挙出現することは、黄巾の乱太平天国の乱のようにシナ歴代帝国末期に出現した民衆反乱を連想させるのであろう。
 
このようにネット検閲で思想統制を何のためらいもなく実行し、また先日の株価急落に際して国家権力によるイカサマを平然と行うのが、中共という組織の実態である。
 
従って、間違っても「中国との協調、経済協力」という選択肢は有り得ない。
 
ところが先日某企業の会合で、経営OBの名誉顧問が、
アメリカと中国という大国に挟まれた日本の進路を考えれば、どちらか一方に傾斜する立場は取り得ないのではないか」
と、対中宥和と云うべきコメントを述べていた。この期に及んでも・・・である。
 
70数年前にヒトラーと手を結ぶという選択を行った日本の指導層と同じように、独裁人権蹂躙国家・中国と手を結ぶという選択肢を考え、実行しかねないのが経済界と政官界の一部、そしてマスコミ。
 
歴史を直視すれば、中国や韓国への宥和策や協調などという選択は全くの無駄でしかないのだ。
 
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
ブログランキングに登録しています。
応援いただければ、下記アドレスをクイックお願い致します。
         ↓
… … … … … … … … … … … … … … … … … …