賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今はまだ偽装を語らず

 
横浜のマンション傾斜問題に関しては、各方面の皆様からご意見と貴重な情報を頂いており、有難うございます。
 
それを踏まえてここ数日、自分なりに熟慮した結果、この問題について新たなエントリーを出すのは止めにしました。
 
この10年、実名・連絡先明示(プロフィール欄)で書いて来たので、私が何者かを知っている人は知っている訳です。杭偽装に関して書くリスクは個人だけに止まらず、勤め先に及ぶ可能性がありますので。
 
それに自分と直接関係ない案件の真相を暴露したところで、何の見返りも無いばかりか、本来は不要な筈のリスクをしょい込む事になる。全然面白くありません。
 
本件、杭業者の肩を持つつもりはありませんが、そもそも何で下請け、孫請けが「偽装」を行うのか。やはり事業主による「工期厳守」という一点の縛りが大きいのです。
 
そしてデベロッパー・M社の工期遅延損害金の設定額を考えると、やはり工期は何をしてでも間に合わせなければならない・・・まあ、そのリスクは承知の上で工事受注したのでは?と言ってしまえばそれまでですが。
 
急傾斜のドタン層なのに宅地開発が出来てしまう都市計画法の盲点、基礎設計の見直し無し、お粗末な計器を使う杭業者、おざなりの工事監理・・・これらの複合条件が重なったのが、今回の事件なのでしょう。
 
しかし国交省がやっと、三井住友建設の設計そのものについて調べ始めましたので、あとは「知っている人」たちにお任せしましょう。
 
もっとも、その先の事業主、つまりデベロッパーにまで手が届くかどうか・・・
なにしろM社は新聞、TVの巨大スポンサー様ですから。D社さんも大変ですな。
 
取りあえず私は降ります。吉田拓郎の名曲『今はまだ人生を語らず』をもじって、
『今はまだ偽装を語らず』 ということで。
 
最後に、前の記事の削除を要求する某氏へ。あの程度の内容が困るようだね。
削除? 訴訟でも何でも勝手にやったらよろしい。
 
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
ブログランキングに登録しています。エントリーを書く励みにもなりますので、
応援いただければ、下記アドレスをクイックお願い致します。
         ↓
… … … … … … … … … … … … … … … … … …