賭狂がゆく

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小田急は飛び込み自殺対策を急ぐべきだ

 
先週8日午前1021分に近所の小田急柿生駅で人身事故が発生した。飛び込み自殺らしく、足が千切れた写真がネットに出た由(既に削除)。
 
発生後4時間半で運転再開となったが、改めて小田急線での飛び込み自殺の多さには考えさせられる。小田急線における人身事故は今年に入って13件目、昨年は通年で16件だったので、上半期で既に前年並みへと近づいている。
 
始発駅の新宿から先は片瀬江ノ島、もしくは小田原、箱根湯本だから、開放的な湘南の海をのんびり眺めたり、箱根の温泉にゆったり浸かれば気分も変わるだろうに。
 
しかし自殺願望にとり憑かれた人には、そんな気分転換すら思い付かないのだろう。そして富士山の青木ヶ原樹海や福井の東尋坊(死体が見つかりにくいので有名)で誰にも悟られずに死ぬのならともかく、公共交通機関への「飛び込み」という迷惑かけまくりの方法を選んでしまう。最低である。
 
会社側の対策として望まれるのは「ホームドア」を全駅に設置…の筈だが、現状では1駅のみだった筈。しかもその駅は、始発駅の新宿ときている。
 
始発駅で飛び込み自殺する奴は普通いない。いや、普通じゃなくても止まっている電車に突撃する奴は、古今東西に例がない筈だ。
 
たしかにホームドア設置は材工で一駅あたり十数億円という高コストだそうで、現在小田急は低コストの「昇降バー式ホーム柵」を開発中だという。しかしながら、今夏に実証実験を行う予定の駅は小田原線愛甲石田駅という田舎駅である。何故、乗降客の多い成城学園前~相模大野間の各駅で実験しないのだろうか?
 
つまり小田急のアホさ加減&安全対策に金をかけない主義が、人身事故多発の後押しをしているようなものである。
 
ホームドアを設置しても、死にたい奴は踏切や線路内に侵入するだろう。しかし防止装置の存在は心理的な抑止効果をもたらし、自殺発生率の低減に役立っていることも事実である。
 
小田急はもう少し現実的な視点で実証実験駅を見直し、早期に結論を出すべきであろう。
 
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