26日にカブール空港で発生したＩＳのテロ攻撃で米兵13人とアフガン市民約200人が死亡、そして負傷者多数。この惨劇に対してバイデン米大統領が報復宣言し、28日にＩＳ勢力へドローンによる攻撃を実施した。
ドローンに搭載された武器は通常のミサイル系かと思っていたが、昨日のウォールストリートジャーナル記事によれば「ヘルファイア」ミサイルシリーズの中で弾頭に爆薬が装着されていない「AGM-114 R9X」が使用された由。
ウォールストリートジャーナル8月30日配信記事↓
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
米軍、IS勢力への攻撃に「忍者爆弾」使用か
特殊な「ヘルファイア」ミサイルは着弾寸前に刃が放射状に突出し、標的を切り刻む
【ワシントン】米国防総省は、アフガニスタンで28日実施した過激派組織「イスラム国（IS）」系勢力への攻撃で、爆薬を搭載しない特殊な「ヘルファイア」ミサイルを使用した。カブール空港で先週発生した自爆テロに対する報復攻撃だという。米当局者2人が明らかにした。（以下略）
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
ヘルファイア (Hellfire) ミサイルシリーズは攻撃ヘリや無人機に搭載する空対地ミサイルとしての運用の他、艦艇や戦闘車両にも装備できる汎用タイプのミサイル。
以下は数年前、海外の某見本市にて製造元のロッキード・マーチン社の国際営業部さんから頂いた製品カタログの一部である。
このたび使用された「AGM-114 R9X」はヘルファイア・ファミリーの中でもかなり特殊な位置付けの製品で、ターゲットが「人間」限定となっている。
通常のミサイルのターゲットが「敵性施設、車両」などの物体なのに対して、R9Xは「要人暗殺」に特化し、極力被害半径を小さくして民間人等の巻き添えを抑えるという配慮が為されている。
ある意味「人道的」な兵器と言えないこともないが、現在は人間のコントロールによって操作されターゲティングも人間の判断で行われているので「ヒューマンエラー」が発生すると大惨事に繋がる恐れもある。
かつてオバマ大統領はアフガニスタンでの米軍活動の効率化のためにドローンによる敵性勢力への攻撃を多用していたが、オペレーション側の誤判断で無関係の民間人の被害も多かった。
それを鑑みればターゲットへのピンポイント攻撃が今後の主流になるであろうし、また無人機（ドローン）自体のＡＩ化も待ったなしと言うべきか。
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
ブログランキングに登録しています。
応援いただければ、下記アドレスをクイックお願い致します。
↓
（https://blog.with2.net/link/?2009463 ）
… … … … … … … … … … … … … … … … … …
