賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

祖国防衛は国民の義務

 

何かの国際調査で「戦争状態になったらどうするか」という設問に、「逃げる」という選択肢を選んだ人が一番多かったのが日本人だった…という報道があった。

 

そんな、逃げたい日本人に耳の痛いニュースが。

 

朝日新聞6月11日配信記事↓

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「祖国防衛は義務」 ゼレンスキー氏、出国求める請願に否定的な見解

(https://www.asahi.com/articles/ASQ6C62ZNQ6CUHBI02G.html )

ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナで18~60歳の男性の出国が原則禁じられていることを巡り、ゼレンスキー大統領は10日、出国禁止の解除を求める請願に対し、否定的な回答を示した。「祖国の防衛は市民の義務だ」などとしている。(有料記事、以下略)

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それはそうだろう。命を賭けて戦っている者がバカを見るのだから。

 

一方、我が国が西や北の某国に侵攻された場合、何処に逃げるというのか。

 

ウクライナは三方を隣国に囲まれている。東はロシア、北はベラルーシなので論外だが、西のポーランドルーマニアモルドバなどが陸続きなので逃げることが出来る。

 

しかし日本は島国、「逃げる」という選択をした場合は一時避難を除けば以下の2通りの手しか無い。

 

(1)ひたすら国内各地を逃げ回る

(2)海路か空路で海外へ逃亡

 

国内を逃げ回ると言っても我が国は空爆を防ぐシェルターもろくに整っていないので、日本人の大好きな「安心、安全」は夢物語である。

 

すると海外だが、有事の際は空路も海路も通常運航では無くなるのは勿論、おそらく全面閉鎖される。仮に運良く臨時便等に乗り込めたとしても、例の「安心、安全」は担保されない。

 

また運良く海外に逃れたとしても、各国はきちんと「難民」として受け入れるだろうか? ま、多分受け入れはするだろうが、ろくに戦いもせず、抵抗する意思も示さず、早々と逃走する日本人は軽蔑の眼で見られるだろう。

 

それでも経済大国ニッポンの民なのだからカネが有ればなんとかなる…筈だが、以前ご紹介した石原裕次郎の『豪傑節』の3番に曰く、

 

♪ 社長専務と 威張っていても

   ゼニが無くなりゃ ただの人

      しゃかほい しゃかほい

 

カネが尽きれば「C級地球市民」へと転落だ。

 

世界がウクライナに支援の手を差し伸べている一因は、ウクライナ国民が一丸となって侵略者ロシアに立ち向かい善戦敢闘しているからである。これが例えば橋下のように、市民の被害を抑えるために早く降伏せよという言説に乗せられて無抵抗のまま屈服すれば、世界は「へぇー、残念だったね」でチョン。

 

そしてロシア、中国、北朝鮮といった者達にとって、「自由」とか「人権」「民主」などの価値観は西側諸国のものと著しく異なっている。そもそも概念すら無いかも知れない。そんな連中が支配下に置いた日本人をどう扱うか、ウクライナでの現状を見れば明らかだろう。

 

正直なところ私自身にとって、他人様がどう動こうが知ったこっちゃない…という気持ちが大きい。しかし世の中には、死を賭しても守るべき価値がある。ロシアに抵抗しているウクライナは改めてそれを示唆してくれたのである。

 

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