ロシアのウクライナ侵攻が始まって3年が経とうとしている。その前段階のロシアによる一方的なクリミアの自国領編入から数えると、実に11年となる。
ロシア、ウクライナ双方ともに国力の消耗が著しいが、軍事面を見るとロシア側の通常戦力の消耗はかつてのアフガニスタン侵攻時の損害を超えている。特に武器弾薬と装甲車両の枯渇が深刻な状態である。
一方ウクライナ側は西側からの軍需品供与やドローン活用もあって善戦を続けているものの、人的資源の消耗に対する補充が追いつかない。それはロシア側も同様だが人員補充力は今のところウクライナに勝っており、また北朝鮮からの兵力供与が続けばなんとかなりそうな塩梅かも知れない。
ところがその北朝鮮兵の姿が戦場から消えている…という報道が。
ニューズウィーク日本版2月14日配信記事↓
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戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ、犠牲拡大で「使い果たした」…兵士自爆の現地映像もネットに続々
(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/02/537417.php )
<ロシア政府のプロパガンダ拡散役を担う人物としても知られる政治アナリストがロシア国営テレビに出演し、北朝鮮兵の「参戦」について異例の発言を行った>(以下略)
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ロシアにとって北朝鮮兵は“弾除け”的な都合のいい存在。YouTubeで配信されている映像を見る限り、普通の乗用車やハイラックスタイプの非装甲車両ならまだしもオートバイやスクーター、はたまたゴルフ場のカートらしきものに乗って突撃し、一方的に撃破されているようである。
また徒歩行軍の北朝鮮兵がウクライナのドローン攻撃で一方的に殺戮されている映像も多数配信されており、これでは戦場から消えるのも不思議ではない。
しかしロシアは更なる北朝鮮兵の派遣を要望するだろうし、また自国内だけでなく海外からの募兵も続けるであろう。WWⅡの独ソ戦で見られたような中央アジアや極東の諸民族を狩り集め頭数を維持しようとする筈である。
対するウクライナはジリ貧の歩兵戦力を何とかしなければロシアに押し切られてしまう。つまりトランプ大統領仲介の停戦協議の際に著しく不利な条件を飲まざるを得ないことになる。
やはり戦場で最後の決を握るのは、歩兵戦力の頭数が揃っているかどうかという事になるのだろう。
米国はウクライナに対して軍事供与の見返りに地下資源、特にレアアース類の採掘利権を求めているようだが、仮にそのバーターが実現したとしても米国が派兵してくれる訳ではないから兵力不足問題は何も解決しない。
さすればウクライナが頼むべきは欧米だけではなく、ロシア以上の歩兵戦力を有する膨大な人口大国ではなかろうか。
それは、中国。
欧米に対しては 「ウクライナ、中国と派兵に関して協議」 の一報で激烈な緊張感を与えて、より有利な条件を引き出せる可能性がある。ロシアに対しては対中疑念を搔き立てさせて中国からの支援物資の激減を狙える筈である。
特に米国は今まで供与した軍事技術が中国側に流出してしまうから、ウクライナを宥めるためにもプーチン有利な停戦和平案で押し切ることは出来ないだろう。
中国、特に習近平としては例の「一帯一路」実現の拠点としてウクライナはかねてよりリストアップされていた地域で、あからさまにウクライナと手を組むことが出来れば西側に対する布石としても重要な事実となる。
また中国経済の停滞と破綻間近で国内の不満分子が相当発生しているからそれらを狩り集めてウクライナに「供与」し、北朝鮮兵同様にロシア側へ突撃して消耗してくれれば、ウクライナに恩を売れるし不満分子も消えて無くなるから一石二鳥だ。
しかし中国がウクライナに対して支援に関し何らかのアプローチをしたという話は聞かない。おそらく今の中共指導部にはそんなグランドデザインを描ける人材がいないのだろう。残念な話ではある。
不謹慎ではあるが個人的にはロシア領クルスクでWWⅡ以来82年ぶりの「第二次クルスクの戦い」を見てみたい。ロシア・北朝鮮連合軍に対するはウクライナに派兵された中国人民解放軍陸軍、双方合わせて数十万の歩兵が無謀な突撃を繰り返し挙句の果てに白兵戦で消耗してゆくのは壮観ではないだろうか。
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