賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

美談かね?横浜線踏切事故の一件

 
去る1日に発生したJR横浜線での踏切事故。
 
世間では74歳の爺さんを助けた代わりに自分が轢かれて死んだ女性を「勇気ある行動」と称えているようだが、私には意味が判らない。何故なら、↓
 
テレビ朝日系(ANN1011754分配信記事↓
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高齢者助け亡くなった女性の父語る 横浜線踏切事故
 踏切で男性を救助して死亡した女性の父親が心境を語りました。
 1日午前11時半前、JR横浜線の踏切で、しゃがみ込んでいた男性(74)を救助した女性(40)が電車にひかれて死亡しました。
 男性を救助して死亡した女性の父親:「おじいさんが踏切のなかに入ってきて、しゃがんで腕を線路の上に乗せて、首を線路に置いたんですよ。それをうちの娘が見て『助けなきゃ』と言って、『ダメだ』と言ったが行ってしまった」「せめてもの救いです。自分の命でおじいさんを助けたなら」
 助けられた男性は、鎖骨を骨折するなどの重傷です。(以上引用、太字は筆者による)
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以前に誰かから聞いた覚えがある。
 
「自殺しようとしている人に、迂闊に関わったらダメだよ」
 
その人はたまたま駅のホームの反対側で、飛び込み自殺現場を目撃していた。
飛び込んだ奴の近くにいた人が引き留めようとしたらしいが、巻き込まれかけた由。
 
「人命は地球より重い」と言ってテロリストに屈した何処かの総理大臣が昔いた。その流れかどうか知らないが、現代の日本では「生命」というものを無条件に一番重いものだとする風潮が蔓延っているようだ。
 
しかしである、自らの命を軽んじる行動をとっている者を己が身命を賭して救うという行為に、どれほど大きな意味があるのか。
 
確かにお気の毒ではあるが、「勇気ある行動」と称えて美談とするものなのか?
 
私には判らない。
 
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