十八代目中村勘三郎さんが亡くなってから、早や一年が経とうとしている。
現代の基準(らしきもの)では若死の部類に入るのだろうが、人間誰しも、いずれは死ぬもの。従って「どれだけの期間生きたか」ではなく、「どのように生きたか」が問われる。
勘三郎さんはまさに歌舞伎の原点である、『 傾く(かぶく)』を実践した『傾き者』だった。その人生は歌舞伎の伝統を継承しつつ、新しい分野への「攻めの姿勢」をもって芸域を拡げ、そして新境地を切り開いてゆくものだった観がある。
従って、同じものが世界に二つと存在しない逸品である。
一昨年末に眼鏡専門店で仕立てたもので、お値段はかなり張ったが(レンズ代込みで21万円)、飽きの来ない品なので満足している。
メーカーによれば、今後も『中村勘三郎』ブランドを継続する由。
生前は独自の世界観を人々に示し、また死して名を不朽のものとした中村勘三郎さん。もって瞑すべしと云えようか。
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