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「日本は反ユダヤにあらず」毎日が正論~テルアビブ空港乱射事件も取り上げよ

 
2/28毎日新聞社説が正論過ぎるので、逆に驚いた。社説内では戦前の日本が「反ユダヤ」どころかナチスユダヤ人迫害に与しなかった史実がきちんと指摘されており、日本の「右傾化」に結び付ける論調に警鐘を発しているのである。
 
この調子で所謂「慰安婦」や南京事件極東軍事裁判などについても、史実を正しく検証するよう論じて頂きたいものであるが。
 
毎日新聞228230分配信記事↓
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社説:視点「アンネの日記」 日本は反ユダヤにあらず
 ユダヤ人の少女アンネ・フランクが隠れ家でつづった「アンネの日記」は、ナチスによるユダヤ人迫害を後世に伝える有名な本である。ところが1月以降、東京都内や横浜市の図書館を中心に「アンネの日記」や関連本が破られる事件が発覚し、日本の「右傾化」と関連づける海外の論調も出始めた。
 共同電によると、26日付の中国人民解放軍機関紙、解放軍報は「日本のサイトで『アンネの日記は(事実ではなく)小説だ』とする言論が大量に見いだされる」として歴史否定の動きがあると批判。日記を破いても「記憶を消すことはできない」と指摘した。韓国メディアは、日本にはヒトラーに追随する勢力が少なくないと報じ、在日韓国人などへのヘイトスピーチに象徴される「病的な右傾化現象」との関連に注目している。
 推測は自由だが、犯人像も動機もヤブの中なのに、ここまで言うのはいかがなものか。他国の歴史認識をうんぬんするなら、正確な史実を押さえておくべきである。日本は確かにナチスドイツと同盟関係にあったが、ナチスの再三の要求にもかかわらずユダヤ人迫害に同調することはなかったからだ。
 たとえば1938年、首相と陸軍・海軍大臣などで構成する五相会議が決めた猶太(ゆだや)人対策要綱は、ユダヤ人迫害は「日本が多年主張してきた人種平等の精神に合致しない」として公正に扱う方針を打ち出した。その背景にはユダヤ難民を受け入れて対米関係改善を狙う思惑(河豚(ふぐ)計画)や、世界を一つの家と見る「八紘(はっこう)一宇」の思想もあっただろうが、「戦前の日本とナチスは違います」(ヘブライ大のベン・アミー・シロニー名誉教授)というのが常識だ。
 ユダヤ人に「命のビザ」を発給した杉原千畝(ちうね)、そのビザで日本に来たユダヤ人の滞在延長を助けた小辻節三(せつぞう)など、ユダヤ人が恩人と仰ぐ日本人も少なくない。杉原の関連本も破られたそうだが、日本の歴史に反ユダヤ主義を見るのは難しい。仮に今日の日本が「右傾化」し軍国主義が復活しつつあるとの前提に立っても、だから「アンネの日記」を破る者が出るのだという立論は乱暴である。
 他方、大虐殺を体験したユダヤ人には気の毒だ。在日イスラエル大使館は被害にあった図書館に「アンネの日記」などを寄贈した。米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」も強い懸念と怒りを表明した。犯人は日本人なのか、組織的な犯行なのかどうかも不明だが、根の深い事件ではないよう祈りたい。(論説委員・布施広)(以上引用)
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上記にあるように杉浦千畝の関連本も破られている。しかしながら杉浦千畝の事績は、所謂右派・民族派団体でも日本人の誇りとして度々取り上げられ顕彰されている。最近流行りの「ネトウヨ」とレッテルを貼られている人々の間でも、これは常識中の常識である。もし「右傾化」した日本人が犯人だとすると、話の辻褄が合わなくなってくる。
 
しかし「反ユダヤ」かつ「反日」ならば、該当者はいる。
 
それは日本赤軍やそのシンパたち、つまり左派の人々である。彼らが仕出かした最凶の事件が、
 
テルアビブ空港乱射事件」 である。
 
死者26人、重軽傷者73人という甚大な被害を出した本件を引き起こした日赤軍は、元々が全共闘共産主義者同盟赤軍派赤軍派)。メンバーもその支持者も、現在の団塊世代を中心とする左派および自称“リベラル”の人々で、政党としては旧社会党の流れを汲む社民党民主党にいる議員・関係者が多い。
 
どういう訳か日本マスコミにも海外マスコミにも、テルアビブ空港乱射事件と現在まで続いている極左支援者の事実と「反ユダヤ」に繋がる『アンネの日記』書籍破損事件とを関連付けて論じている者はいない。
 
何か、まるで示し合わせているかのような犯人像の推測と、日本社会への攻撃的な論調が先行している。
 
実に摩訶不思議である。
 
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