賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の迷言「カジノは銀行じゃない!」

 
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マカオ、「G2E Asia 2014」にて)
 
シンガポールマカオで博奕を打っていて、いつも困るのが日本円⇔現地通貨の両替である。
 
シンガポールの場合、「マリーナ・ベイ・サンズ」のレートはシンガポール中で最悪の部類に入るから止めた方がよい。一見さんに対しては銀行のレートも良くないので、おすすめは街の両替商(特に繁華街オーチャード通り、高島屋シンガポール店向かいのラッキー・ビル地下1Fに数件ある両替屋)となる。
 
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レート最悪のMarina Bay Sands
 
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シンガポールの両替パターン
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街の両替商>空港内の両替屋>ホテル>銀行>カジノ>日本国内の銀行
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マカオの場合、理想は地元銀行もしくは香港の銀行(利便性を考えるとHSBC「恒生銀行」)に自分の口座を作るべきである。また最近は香港を経由せずダイレクトにマカオへ行くパターンの人も増えて来たが、そんな時は地元の「大西洋銀行」澳門商業銀行」HSBC滙業銀行Banco Delta Asia Limited北朝鮮・金一族の口座が米に制裁凍結された事で有名)」などが混んでなければ利用するのがよい。
 
もっともカジノ往来の輩にとっては銀行の営業外時間に両替したいことが多いので、街の両替屋もしくはカジノのキャッシャーを使うことになる。
 
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マカオの両替パターン
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市内銀行>カジノor街の両替屋>ホテル>空港>日本国内の銀行
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注意したいのは、マカオのカジノの多くが各国通貨→香港ドルorマカオパタカへの一方通行の両替であるという点。カジノチップを香港ドルに替えるのはいいとして、それを日本円にしたい場合は毎度の事ながら往生する。
 
先週もそんな事態に陥った。米サンズ社が誇る世界最大級カジノヴェネチアン・マカオのカジノで、チップ → 4万香港ドル(約50万円強)→ 日本円に換えようとしたのだが、日本円への両替そのものが出来ないといわれたのである。サンズ社さん、どうなってるの?
 
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ヴェネチアン・マカオのエントランスにて)
 
もっとも長年の経験で、確実に両替出来るカジノを知っているから慌てない。
そこは老舗のリスボア・カジノ」である。
 
ところが…なんと「今、20万円分しかありません」という情けない返事が。
 
仕方ないので残り30万円は隣の系列カジノ「グランド・リスボア」で換えられたのだが、リスボアの金欠ぶりが意外だったので、窓口の職員氏に
「日本人も増えたのだから、もっと万札用意したら?」
と問うたところ、職員氏いわく、
 
「うちは銀行じゃありません」
 
そりゃそうだ。
 
あまりの正論に返す言葉が出なかった。
 
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リスボア(中央手前)とグランド・リスボア(その奥)
 
それにしても、香港ドル⇒日本円を含む他国通貨の両替が出来ないカジノというのは実に不便である。ベネチアン・マカオと同じく断られたカジノは、「ウィン・カジノ」、「MGMグランデ・カジノ」など。もちろんジャンケット(仲介業者)が連れてくる大口客(つまり、金持ち)に対しては、そんな不便なことはしない筈だが、零細ギャンブラーに対しては冷たいものだ。
 
うがった見方かも知れないが、カジノ側はハナから
「零細ギャンブラーがそこそこ勝って帰る」
という事態を想定していないのではなかろうか。言い換えれば、
「零細ギャンブラーとは、カジノでスって帰るだけの存在」
くらいにしか認識していないということ。それならば両替を断ったり、万札の用意が少ないのも頷ける。
 
いつもは香港ドルのまま銀行に預けたり、或いはカジノの口座(ポイント制)にそのまま入金しているので、今回は久しぶりの日本円への換金に少々手間取り、勉強になった次第。
 
ちなみに日本国内(空港内も含む)にて銀行で両替するのは極力止めた方がいい。レートの悪さは世界一、ボッタクリとしか表現できない程の酷さだからである。
 
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